kitchen & cry
今、僕は今世紀最大の事件に挑んでいる。。
難解すぎて、もう一年も時間を要している。。
同僚の家に遊びに行くと、同僚はカップ焼きそばを食べるところだった。。
同僚は水道の蛇口を捻り、ケトルに水を入れていた。。
、、、、、、ちょっと待てよ。。
僕はあることに気付いてしまった。。
ケトルはジョウロの代わりにもなるんだ。。
同僚はガスコンロにケトルを置き、火をつけた。。
、、、、、、そうか。。
僕に再び、閃きが降りてきた。。
マッチやライターが無くても火はつけられるんだ。。
同僚は外側のビニールを破ると、カップ焼きそばのフタを半分だけ剥がした。。
、、、、、、そうか。。
そういうことか。。
半分だけ開ける方法なら、開けても密閉にかなり近い状態に戻せる。。
同僚は開けたフタの隙間から、かやくとソースを取り出していた。。
、、、、、、そうだったのか。。
あれは全てを取り出した後ということか。。
同僚は次に、かやくを麺の上にあけ出した。。
、、、、、、そうか。。
ここでまたひとつ、謎が解けてゆく。。
あれがもし乾燥していたら、話は変わってくる。。
すると、ガスコンロの上でケトルが鳴き出した。。
、、、、、、そうか。。
ケトルの音はこんなに大きいのか。。
同僚は火を止め、湯気が立つケトルのお湯を容器に注ぎ始めた。。
、、、、、、そうか。。
うん、熱湯の威力は脅威になる。。
同僚は箸を引き出しから出し、それでカップ焼きそばのフタを抑えた。。
、、、、、、そうか。。
押さえるものも、色々なもので代用できる。。
だったらあれを押さえるものも、代用できたかもしれない。。
同僚は素早い手付きでボタンを押し、タイマーをセットした。。
、、、、、、そうか。。
そういうことか。。
時計やスマホがなくても、タイマーで時間は計れるんだ。。
三分が経ち、タイマーがジリジリと鳴り始めた。。
、、、、、、あっ、そうか。。
止めないと次第に大音量になっていくタイマーもあるのか。。
同僚がカップ焼きそばを流しに持っていき、お湯を捨てると、ボンッと低い音が鳴った。。
、、、、、、うん。。
たぶんこれだ。。
隣人が聞いた音は、たぶんこの音だ。。
同僚はフタを全部剥がし、ソースを入れるために袋をちぎろうとした。。
しかし“どこからでも切れます”と書いてある袋がなかなか切れず、悪戦苦闘していた。。
、、、、、、うん、そうか。。
そういうことだよな。。
書き記された言葉が全て真実とは限らない、そういうことだよな。。