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娯楽探偵
今日も高級マッサージ。
やめられない。
贅沢探偵。
そう呼んでもらって、かまわない。
贅沢をしないと、探偵なんてやってられない。
「しかし、気持ちよすぎるな」
小声で言っていた。
でも、誰にも聞こえていないみたいだ。
一日の終わりは、ゆっくりする。
ゆっくりして、疲れを取る。
それが一番だ。
失踪事件の主犯を見つける。
そんなこと、正直やりたくない。
もっと、平和な問題が解決したいんだ。
おっと、寝てしまった
ん?
マッサージ師が、電話で何か話している。
おかしなことを話している。
いつも僕は、変な寝言を言っている。
そう、みんなに言われる。
だから、寝そうなときは、レコーダーで録音する癖がついている。
今も、録音中だ。
失踪?
殺人?
怨恨?
ちゃんとバレないようにしたか?だって?
これはもしかして、あれかもしれない。
「ちょっと、いいですか?」
「はい?」
「あのう。揉み消すのは、凝りだけにしてもらいたいですね!」
「あっ、えっ、はっ」
マッサージ師が犯人だった。
失踪事件の主犯だけど、今は天国にいるから、それどころではない。




