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ハズレビト

「あっ、こんにちは」


「久し振りです」


少女とは、少し前に友達になった。


知り合いの娘さんだ。


少女は顔を見ただけで、的確に、男性の性格を読み取ることが出来る。


そんな能力を持っている。




「会わせたい人は、この人なんだけど」


「あっ、初めまして」


「よろしくお願いします」


私は、気になる人を、少女に会わせた。


それから、何人も何人も。


私の性格と、何人も照らし合わせた。


でも、結婚する相手として、ハズレと言われ続けた。


「この人も、ハズレビトです」


「そっか。そうだよね」


一番好きな人は、まだ、会わせていなかった。


怖かったから。


会わせて、もしも彼がアタリビトではなかったら、立ち直れないと思ったから。


でも、こんなにハズレを連発したあとだから、気持ちは落ち着いていた。




「この人なんだけど」


「お嬢ちゃん、初めまして」


「あっ、こんにちはです」


好きな人と三人で会った。


すぐに、ギャンブル好きで、自己中心的だと当ててきて、付き合うことはなかった。


やっぱりか、と思った。


落ち込んでいる暇はない。


私は、マッチングアプリで、何人もに会った。


「ハズレビトです」


「またか」


「今までで、一番マシですけど、ハズレビトです」


「はあ」


大体がハズレビトだった。


大体というか、全てが。


良くて、普通に近いハズレはいた。


でも、相性がいい人はどこにもいなかった。


アプリでの相性なんて、たかが知れている。




「ねえ、あなたにオススメの男性がいるんですけど」


「誰?」


少女が、私にオススメの人がいると言ってきた。


それは少女の父だった。


「娘に言われて、来たんだけど、迷惑だった?」


意外だった。


自分の家族を名前にあげるなんて、普通はない。


でも、性格を分かっていれば、候補としてあげるかもしれない。


元々、知り合いだけど、意識は全くしていなかった。


一度、ふたりで会って、真剣に向き合ってみた。


「どうも」


「僕たちって相性、ホントにいいのかな」


「どうでしょうか」


落ち着いていて、色々気付いてくれて、相性が良かった。


ずっと、気付かなかったけど、いい人だった。


少女が娘になる日も、来るかもしれない。

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