-Bloody-
初投稿作品です。
かなり至らない点があると思いますが暖かい目で見てやってください。
彼は、今何処にいるのだろう。
◆◆◆
ある、満月の夜。空から降ってきたのは……。
「おい! お前!! そこどけ!!」
「……は?」
ズドン。
私の上に何かが降ってきた。
「だからどけと言っただろう?」
美しい。人ではない何か。
白銀の髪に血のような赤い目。自分と同い年ぐらいの、17歳ぐらいの男子。
「アンタ、何なの!?」
「……よく言われる」
彼はヘラヘラと笑う。私は勿論、怒っている。
「知るか!! てか、どっからきたの!?」
「空」
「……何故どや顔」
「お前は?」
「え?」
「お前は、何をしている?」
「は? 部活帰りだけど?」
私はあえて素っ気なく答える。
「見知らぬ奴に気安く話すな。最近は変な奴が多いからな」
「変な奴はお前だよ」
「何か言ったか?」
「いや別に」
危ないところだった。つい、本音が出てしまった。
「……悪い」
「何?」
「……助けてくれ」
「ちょ……」
私が言葉を発する前に彼は私の目の前でいきなり倒れた。
とりあえず、家に連れて帰った。
彼は傷だらけだったのだ。
怪我人を放置する事はできないので、家に連れて帰って、手当てした。
すごく整った、綺麗な顔に少しドキッとした。
「……う」
「目、覚めた?」
「……此処は?」
「私の家。いきなり倒れたから連れてきた」
「お前……いい奴だな」
アホか、こいつ。心底そう思った。
「お前の名前は? ……あぁ、相手の事を聞く時は、まず自分からだな。俺は『ルナ』だ」
「どういう漢字?」
「月って書いてルナと読む」
「変わってるね」
「そうか?」
本当に変わっていると思う。名前も、存在も。
「私は『鈴木 美空』美しい空で、美空」
「いい名前だな」
彼は私に微笑みかけた。
「そう?」
「と、いうか男を家にノコノコと連れてくるか? 普通」
「誰のせいだと思っている」
「ははっ俺のせいだな……ぅ……あぁ」
「どした?」
「の、どが……」
「喉が渇いたのか? なら、今水を……」
「違う!!!」
鋭い牙。彼は、苦しむ。
彼は、吸血鬼。ヴァンパイアだったのだ。
私はそれを信じた。……何故かは、わからない。
「……ぅ……あぁあぁ、血、が欲しい……」
すがるような声。
どうにかして助けたいと思った。……助けるのは、簡単なことだ。
「……私の血をの飲め……」
そうだ。血をあげればいいのだ。
何を考えているのだ。私は。
「……嫌だ」
「いいから!!」
その言葉に彼は体をビクッとさせ、涙目になりながら私の首筋に噛みついた。
私は、痛みに悶えた。
しばらくたって、少し落ち着いたのか彼は聞いてきた。
「……何故助けた?」
「お前が助けを求めたからだ」
「何故信じた!? 助けなければお前は血を吸われる事はなかったんだぞ! 一体何をかんが……」
「お前を信じていいと、私のカンがそう言ってる。カンだけは昔からいいのでな」
「……馬鹿か。お前……」
彼は呆れたように、笑った。
確かに、馬鹿みたいな話だな。カンを信じるだなんて。
私は月にこう言った。
「それに! 助けてやったのに、いきなり怒るとは何事だ!!!」
「あぁ、そうだな。……すまない」
「あと、痛かった」
「すまない」
私はついでに疑問に思っていたことを訊いてみた。
「何故傷だらけだったんだ?」
「国から逃げて来たんだ」
「国?」
「俺はヴァンパイアの王の息子なんだ……」
◆◆◆
俺には親友がいた。
屋敷の召使いだった。名前は、『翼』
俺が下らない夢を見たから……。俺のせいで。
「おい、翼」
「どうしました?月様」
「外は、人間の世界は、どうなっているんだ?」
「……とても素敵ですよ」
「行ってみたい」
「ダメですよ。貴方は大事な後継者なんですから」
「屋敷の中で、何もない時を過ごされるのは退屈かと思いますが、貴方がいなくなると私共、心配いたします」
「ハッ、誰が心配するって?」
「少なくとも私は心臓が飛び出るぐらい心配いたします」
「……そうか。ところで、翼」
「はい」
「その話し方をやめろ」
「ですが……」
「此処には俺達しかいない」
「……それもそうだな……」
翼は少し照れくさそうに明るく言った。
「な、なあ! 月。朝、凄いうまくアップルパイが焼けたんだ。食べるか?」
「ああ」
そのアップルパイは、とてもうまかった。
次の日、俺が我が儘を言って翼を困らせ、仕方無く翼は俺を外の世界に連れて行った。そこで俺は吸血衝動が、抑えられなくなり、あいつを、殺した。
「うぅ」
「おい、月。お前……喉が渇いたのか?」
「近づくな、……うぅ、ぁあああ……あああああ」
「しっかりしろ !ル……い、た……ル、ルナしっか……ぁあああ」
俺は、我を忘れた俺は思いっきり翼の首筋に噛みついた。
「ルナ! 月!!! ……うぅ、ル、ナ……」
気づいた時には翼はもう……。
「……おい? 翼? 翼………翼!!! 」
「うああああああああああああああああああああ」
無我夢中で、走った。いつの間にか傷だらけだった。
何処をどう走ったかは、覚えていない。
気が着いた時は、お前に拾われていた。
◆◆◆
私は彼の頭を撫でた。
それしかできなかった。
「お、お前!! 何をしている!?」
「辛かったろう?」
「………」
「私の母は、男と遊んで帰って来ないし、父は仕事が忙しくて帰って来ない。気がすむまで家にいればいい。家には私一人だからな」
「本当にお前は警戒心がないな。……言葉に甘えるとしよう」
「とりあえず、もう休め。ベッドは私のを使え」
「お前は何処で寝るんだ?」
「ソファーで寝る。親の寝室は鍵がかかっているからな」
「なら、俺がソファーで寝る。居候だから……」
「怪我人はちゃんと休め。いいな!?」
「すまない」
「お前は謝る事しかできないのか?」
「……その……ありがとう……」
少し、照れくさそうに彼は言った。
次の日の朝。
「おい、お前。何をしている?」
「何って……朝ご飯作ってる」
「……俺の分は?」
「……今作ってるけど…?」
「……なんだその、あからさまに嬉しそうな顔は……ほら、できたけど」
「本当か!? もう食べていいのか?」
「……え、うん」
「いただきまーす」
よほど腹が減っていたのだろう。
それより、疑問に思ったことがある。
「日を浴びて大丈夫なのか?」
「大丈夫だか?」
「灰にならないのか?」
「ならない。それはただの迷信だ」
「そうだったのか……っと、もうこんな時間」
「何処にいくんだ?」
「学校」
「いつ帰ってくるんだ?」
「ん~6時ぐらいかな」
「そうか。早く帰ってくるんだぞ」
「……イイコにお留守番してろ」
……お前は妹を心配する兄か。そう、言いそうになった。
◆◆◆
午後6時23分、帰宅。
家が見違えるほど綺麗になっていた。
「ちょ、ナニコレ」
「何って家を掃除したんだ。しばらく世話になるから少しでもできる事があればと…時間がなくて夕食は作れなかったがな」
「いや、ご飯ぐらい自分で作るから」
「そうか?」
その夜も美味しそうにご飯を食べていた。
次の日。
彼は何か連絡しているようだった。
「何してるの?」
「ん?あ、あぁ……ちょっとな」
何か隠しているようだった。
「じゃー行ってくる」
「あぁ、行ってらっしゃい……」
◆◆◆
此処は学校。
担任教師が何か言っている。
「今日は転校生がきます。皆仲良くするように」
教室が騒がしくなる。
男だろうか? 女だろうか? とか、なんとか。正直どうでもいい。
「じゃ入って」
さらに教室が騒がしくなる。
「はじめまして。鈴木――」
鈴木?私と同じ名字か。まぁ珍しくもないか。
「――鈴木 ルナといいます」
……ん?
「月って書いてルナと読みます。よろしく」
なんで此処にいる!? と思わず叫びそうになった。
「月くんは美空さんの隣ね」
しかも隣か!!
「よろしく。美空」
◆◆◆
私は家に帰って来てすぐに今日の事を問い詰めた。
「なんだ今日のは!」
「学校とはどういったものかと思ってな……」
「なんですぐに転校生として学校にこられた!! そもそも鈴木ってなんだ!!」
「名字はお前と同じにしただけだ! 転校は俺の執事に頼んだだけだ!」
「……ん? 執事? ……おまっ…国を逃げて来たんじゃないのか!?」
「唯一俺が信頼している奴と連絡がとれて、それで……あの、その……」
「今日、そいつが来る……予定……」
「今日かよ!」
10分後。
ドガーン……と、何か玄関の方から物音がした。
「ちょ、なななんか、すごい物音がしたんだけど!」
「おい! 少し落ち着け!!!」
「お前!! ちょっと見てきてよ!!」
「わかったから! ……ったく」
「まっまだ、ドア開けちゃだめだからね!」
ガチャ。扉が開く。
「やああああ! 開けちゃだめだってばああああ」
「……やっぱりお前か」
「……お久しぶりです……」
「………へ?」
私が落ち着いた後に聞いた話だと、この男こそが月の言っていた執事らしい。
名前は、『三浪』と書いてみなみと読むらしい。
こいつも整った顔立ちをしている。背がかなり高い。
「美空様ですね! 月様から聞いております!! 私は三浪と申します!! これからよろしくお願いいたします!!!」
「煩いぞ」
「すっすみません……でも月様がご無事で何よりです」
「と、言うことは貴方も此処に住むと?」
「はい……で、ですが家事などできる事があれば何なりとお申し付け下さい!」
「はあ……」
……なんか面倒なのがふえた……。
そして、よくわからない2人との暮らしも半年が過ぎようとしていた。
その時はまだ、月が後少しでいなくなると思わなかった。
あるいは考えたくなかったのかもしれない。
何故なら――
「月様、美空様。行ってらっしゃいませ」
「あぁ、行ってくる」
「行ってきます」
「……なんで毎朝月と一緒に学校へ行かなきゃならないんだ……」
「まぁそう怒るなよ」
「お前のせいで女子から批判を受けるし」
「そうなったら俺が守ってやる。と言うか守ってやってるだろう?」
「まぁ、感謝してるよ」
「そろそろ急ごう」
「は~い……」
◆◆◆
1時00分。学校の屋上。
「ちょっと、何アンタ月くんにまとわりついてんのー。目障りなんだけど」
「本当に邪魔」
「月くんに近づかないでくれる?」
学校ではハーレム状態。なのに、周りの女子をほったらかしにしていつも『美空~』と、ついてくるのでこの様。正直どうでもいい。
「いや、近づいてきてるのはあいつから……」
「言い訳するの!?」
「あいつってナニよ」
「自惚れないでよ!!」
叩かれる……。そう思った瞬間。
「おい、暴力は良くないぞ」
「ル、月くん……」
「早く何処かへ行け」
「でも……」
「言うこと……聞いてくれないのか?」
月は甘えた顔して女子たちを見る。
「わかった……みんな、行こ」
「うん」
「じゃあね……月くん」
「あぁ」
「助かった……」
「ったく……お前は俺がいないと駄目だな」
「ッ……やめろ」
ちょっと小馬鹿にしたように頭を撫でる。最近、頭を撫でるのにハマっているようだった。
「昨日は6人。今日は3人か…まぁ、昨日よりはマシか……」
「今日もありがとうございますー」
「なんだその態度は。せっかく助けてやったのに」
「……誰のせいで……」
「??」
「出ました。自覚ナシ」
「ま、お前が無事で良かった」
こうやって毎日心配して助けてくれる。
学校では、あまり目立たない私は彼が来てからと言うものの女子を怒らせてしまったらしい。
そうやっていじめられていると、何処からか月が来て助けてくれる。
◆◆◆
学校の帰宅途中。
「……相変わらずお前は綺麗だな」
「何いきなりお世辞言ってきてんの」
「本当だぞ」
「ハイハイ……今度は何をした」
最近、何かよからぬ事をするとお世辞を言ってくるようになった。
「うっ……えと……実は……今朝、お前が歯を磨いた後に歯を磨いたんだがお前の歯ブラシ落として……そばにあった洗濯機の隙間に入って取れなくなって……」
「はぁ……歯ブラシ1本で何を」
「う……すまない……」
「じゃ、お詫びに何か面白い話してよ」
「は!? え、お、面白い話!?」
そして、その度に無茶ぶりをさせる。
「んー……面白い……じゃ、『人間がヴァンパイアになる方法』てのは、どうだ?」
「え、聞きたい!」
「じゃあちゃんと聞いていろよ」
「うん……」
「人間がヴァンパイアになる方法てのは……ヴァンパイアの血を人間に分け与えることだ。だが、それができるのは極一部のヴァンパイアだけで失敗すると分け与えた方も分け与えられた方も死ぬらしい」
「…………」
「だからそれは国王にしかできない」
「……ふ~ん。なんかすごいな……」
「どうだ? 面白かったか?」
「うん……でも、普通と言えば普通だよね」
「え!?……」
「ほら、家に着いたよー」
「なんだよ。つれないな……」
月は少し拗ねた態度をとった。
夜。
「月様、お話があります。もしかしたら……王国に居場所がばれたかもしれません」
「え……」
「本当か?」
「はい……」
「まずいな……」
「そんな」
「大丈夫だ。そばにいるからな」
何かを悟ったのか不安げにしている私の頭を彼は優しく撫でた。
もう、会えなくなるのか?
そんな考えが頭を過った。
それからと言うものの月と三浪さんは毎日慌ただしくしていた。
そして、その夜。夢を見た。
「……い……おい! 起きろ!」
「う……月?」
「魘されていたぞ。大丈夫か?」
どうやら起こしてくれたようだ。
「悪い。夢を見たんだ……」
「そうか。少し水でも飲んで落ち着……」
「月」
「なんだ」
「一緒に寝ていいか?……」
「あぁ、わかっ……はぁ!!?」
「い、いや、これは変な意味じゃなくて……」
「あ、あぁ。そうだよな。……わかった……」
「ん…ゴメン」
「気にするな……何か怖い夢でも、見たか?」
「うん……」
いつもと同じように優しく頭を撫でる。
「お母さんとお父さんが喧嘩する夢」
「…………」
「本当はさ、自分でもわかっているんだよ? 親に見捨てられたこともクラスの子から嫌われてることも……」
「…………」
「私のそばには誰もいないことも」
「俺がいるだろう」
「でも、そのうち、いなくなる」
「…………」
優しく頭を撫でる。心地よい。
思わせ振りな態度をとらないでほしい。
……好きだから。勘違いしてしまう。
「どうした? 顔が赤いぞ」
「……大丈夫」
「えと……申し訳ないんだけど……血わけてくれないか」
「あ……あぁ、うん……」
「すまない」
そういえば出会ってからあの日以来、血を吸われていない。
我慢していたのだろう。……迷惑をかけないように。
「ちょ、痛い……」
「後少し…我慢して……」
血を吸われた時、痛い筈なのに何故か心地よかった。
それから日が経ったある日。
「……嫌な予感がする」
「ねぇ、月?何してるの?」
「国に捕まらないよう考えている」
「…………」
「……ちょ、おまっ、何して……」
思わず月に抱きついてしまった。いなくなると思って。もう、二度と会えなくなると思って。
思わず泣いていた。
「お前……泣いているのか?」
「うぅ……う……」
「どうした?言ってみろ」
優しく、頭を撫でる。
「月……」
「なんだ」
「……好き」
「…………」
「……黙らないでよ……」
「…………」
「月と離れてたくない……」
「美空。こっち向け」
「ル……」
頭が真っ白になった。
キスされた。
「俺だって離れたくない……好き、だから……」
「じゃあ一緒にいよう?」
「無理だ。国から逃げられない。もう、これ以上は」
「じゃ、私をヴァンパイアにして!! もう、何もいらない。全部捨てる。そうしたら月と同じにな……」
「無理だ」
「なんで!!」
「俺にはその資格がないからだ!! 前にも言っただろ! それは国王にしかできない!」
初めて、怒鳴られた。
「う……ひっく……」
「泣くなよ……」
「……じゃあせめて、今、抱いて……」
「お前!! 何言って……」
「お願い……心がばらばらになりそう……」
それから月は私をベッドに運んだ。慰めるために。
ずっと頭を撫でていてくれた。
時々、月が話しかけてきて、「お前は寂しかったんだよな。辛かったんだよな」と、ずっと頭を撫でていてくれた。
全てが終わると月は何処にもいなかった。
「何処いったんだよ……」
「……美空様」
「三浪さん!? 月は!?」
「……先ほど…国に捕まりました……」
「……んな……」
「月様は貴方を危険に晒さないよう、お一人で……」
「……い、や……そんなっ……んな……いやあ!!」
泣き崩れてしまった。
「しっかりなさい!!!」
「ッ…」
初めて三浪さんから怒鳴られた。
「明後日の午前1時。月様が目を盗んでこちらにこられます。……その時に、最後のお別れを……」
「…………」
「では、私はこれで……」
その日、ずっと泣き崩れていた。
学校には行けなかった。
ついに、約束の時間。
「……おい、美空」
「ル、月!!」
「なんだ?やっぱりお前は俺がいないと駄目だな……」
「そうだよ。月がいないと駄目なんだ……」
「やっと素直になったな」
「…………」
「お前はいつも強がってばかりだったからな」
「…………」
「……なあ……美空。お前、俺がいれば何もいらないって言ってたよな?」
「……うん」
「じゃあ俺がヴァンパイアの王になるまで待っていられるか?」
「え?」
「俺がヴァンパイアの王になったら、お前を迎えに行く。俺の花嫁として。そうしたらお前は人間をやめてヴァンパイアになって……俺と一緒に来てくれるか?」
「……う、うん!! もちろん……」
「おっと……そろそろ時間だ」
「いや、待って……」
「大丈夫だ。必ず迎えに行く。それまでイイコにしてろ。な?」
「まっ……」
「好きだよ。美空」
「月!!!」
最後に優しく頭を撫でながら、優しくキスをしてくれた。
最後に月は泣いていたような気がした。
◆◆◆
あれから、5年。私は大学生になった。
親に見捨てられ、クラスの子たちに嫌われている、元通りの生活。
彼は、今何処にいるのだろう。
ふと、空を見上げて見た。
あの日と同じ、満月の夜。空から降ってきたのは。
ずっと、待ち焦がれていた……。
「おい! 美空!! そこどけ!!!」
「……あ……え、ちょ、まっ……」
ズドン。
私の上に何かが降ってきた。
「だからどけと言っただろう?」
白銀の髪に血のように赤い目の、私の愛しいヴァンパイアだった。
いかがだったでしょうか?
読んでくださり、有り難う御座いました!!