シャンプー
青色のボトル
その内になみなみと注がれた
虹色に咲くとろりとした液体
手のひらに二押し
ゆっくりと丁寧に泡立てて
濡らした髪に差し込む
しゃこしゃこという軽やかな泡立ちとともに
ほわほわとシャボン玉が舞う
丁寧に髪を洗ううちに
優しい香りが浴室いっぱいに広がる
柔らかな泡を洗い流す頃には
その香りが髪にもあたたかく染み込んで
湯船に浸かる間にも
私の心を和らげる
お風呂を出て
ドライヤーをかけていれば
部屋いっぱいも香りに満たされる
布団に入って眠るときにも
ずっと優しく香ってくれる
その香りのお陰で
私はいつも
素敵な夢を見ながら眠る
そんな私は
ボトルの表に刻まれた
Shampooの綴りを見るといつも
どうしてもこう読んでしまう
シャンポー