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10話 お泊り会:前編

縁ちゃんが本気を出した!かも?

イベント前日のお約束会議が、今日も俺の部屋で行われる。


「お母さん、明日皆が来るわけだけど、服はどれがいいですか!」

「うーん、難しいわねぇ。ゆかりちゃんの可愛さを、どれで表現すればいいかしらねぇ」


自宅に友人を招いて、その上お泊りなんて、俺の短い人生では、前世を含んでも初めての経験だ!

信幸に相談したかったのだが、昨日も今日も話しに行くと、用事があるとかで相談できなかった。

ならば、家族の力を借りて万全で迎えねば!


「皆を全力で迎えなきゃいけないんだから、(まつり)も協力して!」

「あー、うーん、お姉ちゃんすごい気合入ってるねー」


複数の友人と遊ぶだけでなく、我が家に泊まるのだ。

気合を入れずには居られない!


「服は礼服で、中は苺や熊はどうですか! または、前みたいに祭の作戦はどうでしょう!」

「駄目よ! 今回は自宅(ホーム)での戦いだから、最高戦力をもって迎え撃つのよ!」


母の気合も俺に負けず劣らずで心強すぎる!


「だから、ゆかりちゃん! 服はこれで! 下着はこれを着るのよ!」

「ば、馬鹿な!? お母さん、それはあまりにも危険すぎます!」


母の選んだものは、俺には驚愕するしかない物だった。

本当にそれで大丈夫なのか、頼りになる妹に聞いてみる。


「あー…うん…全力ならそれだよね…。お姉ちゃんの全力なら、それしかないよね…」


祭の認可を受けたので、服は決定した!

母の認識だけでは不安だが、妹までOKを出したなら完璧だろう!


フハハハハハ、我が友達(ともたち)よ!首を洗って明日を待ってるがいい!






眠たい目をこすりつつ、待ち合わせ場所に向かい歩いてゆく。

昨日は興奮して、遅くまで眠れなかった。


待ち合わせ場所は、近所の大きな公園内だ。

そこに、信幸と鳴さんが待ってるのだ。

他の三人は、うちの場所を知ってるので、直接来るとのことだった。

訪れるのは初めてなのに、何故場所を知ってるかは、あえて考えない。


「なんで僕まで参加しなきゃいけないんだ…」

「役得ヨカタネ? 男は諦めが肝心ネ」

「僕が警戒してる理由の一つに、菩比さん関わってるよね。って言うか首魁の一人だよね」

「首魁とは失礼ネ。それは担任ネ。今日の参加条件として、縁ちゃんと休日遊んだのを情報封鎖してあげるんだし、感謝して欲しいくらいネ」


二人の仲の良さそうな会話が聞こえてくる。

たくさんの荷物を置いて、芝生の上で休んでいるようだ。


「貢物として、諦めて楽しむとイイネ」

「僕には人権もないんだね…」

「教室でも楽しそうに話してたし、瀬田君も満更でもナイネ? 楽しんだ者勝ちネ」


二人とはまだ距離が結構あるのに、会話はしっかりと聞こえる。

俺も早く会話に加わりたくて、少し駆け足になってしまう。


「おーい」


声をかけると、此方に気づき手を振ってくれる。

その様子が嬉しくて、スキップするように走ってしまう。

残り数mに近づいた所で、ちょっと右足に力が入り、地面をダンッと踏みつけて、体がふわりと浮き上がる。


浮いた体が放物線の頂点までくると、重力に引かれゆっくりと落ちていく。

スカートが上半身を覆うように()くれながら、ゆっくりと二人の目の前に降り立つ。


「チョ、蝶が飛んでタネ…。…大人だったのね…縁…さん」


地面に降りて、スカートを抑えながら二人を見る。

目を大きく見開いて一切瞬きをせずに、こっちを見続ける男子を確認したので、ゆっくり手を振り上げる。


「ま、まって! 綺麗な蝶で良かった! ち、ちがっ、暴力系ヒロインは流行ら」


バチーーーーーンという大きな音が、午前中の公園に響き渡った。






二人を自宅へ案内しながら歩く。


「縁さん、機嫌を直すネ。瀬田君も反省してるネ」


俺の横に鳴さんが並び、少し離れて後ろから信幸が続く。

信幸は、罰として自分用のバックに加え、鳴さんの荷物である小さい鞄と、でっかいリュック(引っ掛けた中華鍋つき)や、クーラーボックスを持たせている。


「不可抗力だよ…」


真っ赤な紅葉(もみじ)を頬につけた男子の声だろうか、後ろから力なく呟く言葉が聞こえる。

確かに、勝手にジャンプして、スカートの中をオープンにしたのは俺かもしれないが…。

絶対横を向いたりせずに、真っ直ぐ見てたと思うのだ。


「それにしても、なんで急に縁さんって呼ぶの?」

「意外と大人なんだなって思って…。う、うん、急にかえたら変だよね。ちゃんに戻すよ。縁ちゃん」


鳴さんと会話しながら歩いていると、目的の我が家が見えてきた。


「あれが私の家だよ」

「大きいネ。縁ちゃん、お嬢様ダタノネ」


玄関を見ると、扉が開いていて、馬の尻尾のような髪型の後姿が見える。

丁度月夜さん達も来てたようだ。


「それでは、お姉さま、今日はお世話になりますわね」

「まぁまぁ、遠慮なんてしないで、ゆっくりして下さいね」


お姉さま?

玄関から聞こえる会話の内容に疑問が浮かぶ。

鳴さんと丁稚を連れて玄関に入ると、取巻きペアが此方を見るが、目を合わせた瞬間に逸らせた。


「まぁ縁さん、黒いドレス素敵ですわね。(わたくし)達、今着いたばかりで、お姉さまに出迎えて頂いてましたの」


そう言う月夜さんの視線の先に居るはずのお姉さまを探すが――


「縁ちゃんを、そのまま大きくしたような可愛らしさネ。姉妹揃って美人ネ」

「すごい美人だね。大きくなった大日さんも、ああなるのかな」

「まぁ~♪ そんな褒めても何も出ませんよ♪ さぁさぁ、皆さん上がってください」


二人の言葉に、頬を染めて喜び、皆を中へ迎え入れている。


「あー、来たんだねー」


皆がお姉さま?に案内されて、リビングに向かう途中に二階から妹が降りてくる。


「お母さ~ん、ゆかりちゃんのお友達が来てくれたのよ~」


その言葉を聴いた瞬間、妹の動きがピタっと止まる。


「縁さんのお母さまですか。今日はお招き頂きありがとうございますわ」

「縁ちゃんには、いつもお世話になってます。今日はよろしくお願いします」

「お邪魔します。問題があったら僕はいつでも帰るので、言ってください」


三人が、しっかりと挨拶をする。千早&瑠璃の取巻きコンビは、目を逸らして無言だ。


「それじゃあ、皆さん此方ですよぉ」


そう言って皆を連れて去っていくお姉さま。

玄関には、俺と妹の二人が残される。


「…ねぇ…お姉ちゃん…私って…そんなに老けてるのかな…」

「ま、祭は可愛い、可愛いよ! ちょっと大人っぽいだけだよ!」


傷心の妹を、俺は必死に慰めるのだった。






皆の荷物を俺の部屋に置いて、軽く雑談した後、お昼を用意する為にキッチンに向かう。


お姉さまとお母さまの事は、正しく母と妹であると誤解を解いたのだが、傷心の妹は部屋に帰ってしまった。

母は妹を慰める為に、現在妹の部屋に派遣中だ。


「ふふふ、ついに来たネ。中華料理は火が命! 私の絢爛豪華な炎(さば)きを見せるネ!」


鳴さんが、持って来たリュックから出したおたまを持ちながら、ビシッとポーズを決めて吼えている。

泊まり中の料理は、鳴さんが作ってくれるそうだ。

しかし、残酷な事実を告げなくてはならない。


「えっと、うちってIHだから、火は出ないんだけど…」

「なんですとーー!? そ、そんな、私の見せ場が…」


ガビーンと言う擬音を背負い驚きのポーズをとったと思ったら、両手を床について項垂(うなだ)れている。

怪しい人だと思ってたが、実は愉快な人だったんですね。


「大丈夫…?」

「…え? あ、うん、大丈夫…ネ。持ってきた中華鍋とか無駄になったけど…あ、調理器具借りていい…ネ?」


ショックからやや立ち直り、調理に向かう。

中華娘が、中華鍋を使えない状況に、若干気まずい。


「な、何か手伝おうか?」

「大丈夫ネ。…んー、でも折角だから、野菜でも切ってもらうネ。包丁使えるネ?」


ピンクのエプロンをつけて、鳴さんの指示に従い、野菜を順番に切っていく。

サクサク切ってると楽しいな。


「オヤ? 意外と手馴れてるね。料理得意ネ?」

「得意って程じゃないけど、それなりに出来るよ」


孤児院では、ご飯を当番制で作ってたので、家庭料理レベルなら作れるのだ。


「黒いドレスの上に、ピンクのエプロンをつけて可愛いですわ」

「幼い外見で、ドレスを着込み、さらにその上にエプロンを着る周到さ。紅玉」

「二人とも頑張ってください。早くご飯が食べたいです」

「大日さんって、何気に女子力高いよね…」


待ってる四人も、楽しそうにわいわい話してる。

一名ほどハラペコさんが混じってるので、急いで作ってあげなきゃ。


「鳴さん、全部切ったよ」

「了解ネ。じゃあ、その野菜を油通しして炒めるので貸してネ」


渡した野菜を別の油を張ってたフライパンに入れて油を切った後に、大き目のフライパンに入れて、鍋で暖めてたスープを加え炒めていく。

ある程度炒めたら、ふにゃふにゃした白っぽい塊を加え、さらにスープを足して煮る様に炒める。


「鳴さん、鳴さん、今のふにゃふにゃ白いのは?」

「鮫から取ったコラーゲンね」


コラーゲンって鮫から取れるのか。知らなかった。

白ふにゃが溶けて形が消えると、透明の平たい麺状の物を加える。

少し煮た後、用意してた丼に移していく。


鳥骨鶏(うこっけい)のスープに、コラーゲンを入れた、野菜たっぷりの太平燕(たいぴんいぇん)ネ!」


パッと見ラーメンなのだが、ラーメンではないというのか!

匂いがすごくよくて、食欲をそそる。


「今日は女性ばかりなので、コラーゲンでお肌つやつや、野菜でビタミン補充、そしてカロリー低めにしたネ!」


鳴さんの売り文句に女性陣が目を見張る。

一人だけ、たぶん売り文句が耳に入っておらず、尻尾を揺らして待つハラペコワンコが()りました。


母と妹も呼び、皆で楽しく、とても美味しい昼食を食べました。






昼食を楽しく食べ終えて、皆で遊ぼうという事で、駅前商店街にあるゲームセンターに来ております。


何故ゲーセンに来てるかと言うと、俺がゲームセンターに行った事がないから行こう。という事になりました。

お嬢様の月夜さんですら、来た事があるらしい。


「なんだか難しそうなゲームばかりですね。あの大画面競馬中継みたいのは、なんで席がいっぱいあるんですか? 一人で置いたカードを動かしてる方は、何をやってるんでしょうか?」

「あれは実際の競馬と同じで、皆で1レース毎にコインを賭けたりするのと、自分の育てた馬を走らせたり出来るんだよ。あっちは、オンライン対戦とかやってるんじゃないかな?」

「自分の無知をアピールするのはお辞めなさい。それとも脳筋アピールですか? 猪武者」


俺もさっぱりわかりません。

千早さんに質問されて、テキパキ答える信幸がかっこいい。

月夜さんに手を繋がれながら、思わずきょろきょろしてしまう。


「あ、あれなら私にも分かりますよ!」

「エアホッケーですわね」


エアホッケー!

言葉だけ聴くと、ホッケーをやってる振りをする物?


「あれなら難しくありませんわね。縁さん一緒にやりましょう」

「うん!」


月夜さんにやり方を聞いて、さっそくやってみることに。

鳴さん&千早さんチームvs月夜さん&俺チームで対戦だ!


「では行きますよ!」


カンカンカン


千早さんの打ったパックが左右の壁にぶつかりながら、此方のゴールに向かってくる。

パックの動きはとても速く目で追うのは大変そうなのだが、今の俺の健康な肉体性能ならば。

見える。俺にもパックが見える!


「甘い!」


声と共に台の横側から、パックを止めようと手を伸ばすが…。

パックは伸ばした俺の手の(そば)を通り過ぎ、見事ゴールに吸い込まれた。

よ、横からだと手が届かん。


「縁さんは、ゴールの正面に立ち、キーパーをしてくださいまし。攻めは私が致しますわ」


月夜さんの指示に従い、ゴールの後ろに移動する。


「反撃ですわ」


華麗に打ち出されたパックが、相手のゴールに真っ直ぐ襲い掛かる。

しかし、鳴さんがそれを打ち返し、それを再び月夜さんが打ち返す。

カンカンカンと(しばら)くの間、中華とロールの一騎打ちが行われる。


「そこ!」


鳴さんが打ち返すと思いきや、横から千早さんが打ち返し、真っ直ぐ此方のゴールに入り込む。

…見えてても、動けない。


「ご、ごめん」

「気にしてはいけませんわ。やられたならやり返しましょう」


月夜さんが励ましてくれる。

よーし、頑張って逆転だ!




…結果から言うと、大敗しました。


あれから月夜さんが何点か入れたんだけど、如何(いかん)せん、敵の猛攻を防げなかった。

運動能力が上がってても、運動神経が上がってない俺は無力でござった…。


「お嬢様と言っても期待はずれネ。部下に負けるのは問題ではナイネ?」


月夜さんは善戦してたと思う。負けた原因は俺なのだ。


(わたくし)が、力や知力で千早や瑠璃に勝る必要はありませんわ」

「上に立つ者が、そんな簡単に言ってイイネ?」

「上に立つ者に必要なのは、人を纏める力と、未来を夢見せる魅力ですわ。そして、最後の決断と責任を背負う覚悟だと考えますわ」

「立派な考えネ。先の言葉は忘れてほしいネ」


本当に立派だ。

胸を張り、持論を語るその姿は未来に向けて胸いっぱいだ。


「私達だけが縁さんと遊ぶのも不公平ですわね。瑠璃に瀬田君も、一緒に何かしたら良いですわよ」


主人としてか、瑠璃さんと信幸にも気を使う。

まぁ信幸は部下とかではないのだが。


「それでしたら、是非あれを大日様とご一緒したく存じ上げます」


瑠璃さんが示した先にあるのは、でっかい黒い箱だった。






ア”~~ア”ア”~


生者を怨む死者の声が響く。


バンバンバンバン!


怨念を切り裂くように、銃声が木霊(こだま)する。


「ひぃいいぃい」


襲ってくるゾンビに向けて、只管(ひたすら)に銃を撃つ。

撃っても撃っても倒れない。

恐怖で照準がずれてるのかもしれない。


「怖い怖い怖い怖い」


俺が恐怖で震えていると、横から別の銃声が聞こえ、ゾンビを撃ち倒す。

俺のすぐ横に立っている瑠璃さんの援護だ。

直立不動の姿勢を保ち、片手で銃を構え、鋭い眼光で前を見据えている。


瑠璃さんが提案したのは、銃でゾンビを倒していくゲームだった。

しかし、ゲームの癖に3Dメガネをかけてるせいか、立体で本物にしか見えない。

さらに、ア”~と言う声が、前からだけではなく、前後左右から聞こえてくる。

その上どこからか、風が吹いているのだ。ゴゥという効果音と共に突風が吹いたり、目の前のゾンビの息遣いのように緩い弱風も吹いてくる。


もう、ゾンビの徘徊する世界に居るとしか思えない。

怖すぎる。


「来るなぁあああ」


バンバンバンバンバンバン!


恐怖に震えながら、身を守る為に銃を撃つ。

そんなに怖いなら止めればいいと思うかもしれない。

でもね、いつゾンビに襲われるかと思うと怖くて銃から手が離せないんだ。


俺一人なら、とっくにゲームオーバーで解放されているはずだ。

だが、隣に立つ瑠璃さんが、銃を片手に(ことごと)くゾンビを撃ち滅ぼす。

この人知恵の人なのに、銃を持つのが様になりすぎだ。

ゾンビを倒してくれるので頼りになるのだが、同時にそのせいで終わらない。


ちらっと瑠璃さんを見ると、ニタァと口を三日月に笑いながら俺を見てる。

ぬひぃ、ゾンビも怖いけど、隣のガンマンも怖すぎる。


「もういやぁぁぁぁああ」


必死の叫びと共に、大量のゾンビ集団に向けて引き金を引く。


バンバンバンバン!


その甲斐あってか、画面からゾンビが消えて、静かで平和な時が訪れる。

これでやっと終わりか。

そう安心したのも(つか)の間、画面がクルっと回転するように背中側を向いて――


――腐りかけたゾンビの顔が至近距離に現れる。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」




「よしよし、大丈夫ですわよ。もう怖いのはおりませんわ」


月夜さんが、抱きついてる俺の頭を優しく包み、もう片方の手で背中を撫でてくれる。


「えぐ…ぐす…怖かった…怖かったよ…ぐすん…」


怖かった。ゾンビ嫌いゾンビ嫌い。


「小さい子を、ガチで泣かしてどうするネ」

「面目ございません。怯える様子が可愛らしく、調子に乗ってしまいました。鳴女士」

「初めてのゲームセンターで、ゾンビ物ガンシューティングをラストまで体験させるのはきつかったかもね」

「ここぞとばかり責めますね。八方美人」


まだ体がぶるぶる震えてる。

体の震えを自覚すると、さっきの恐怖が蘇る。

恐怖のあまり、抱きついたまま動けない。


「ぐっ、力いっぱい抱きついて下さるのは嬉しいのですが、もう大丈夫なので安心してくださいまし。それにしても、瑠璃?」

「過分にやり過ぎたと反省しております。月夜お嬢様」

「ま、まぁ尾母鐘(おもがね)も、語尾の台詞がいつもと違う程反省しておりますし、苦言はこの辺で良いのではないでしょうか」


千早さんが最後を纏め、気分転換にと明るいフロアへ移動する。

移動する間は、右手は月夜さん、左手は鳴さんが握っててくれた。


「僕に対しては、普通に悪口だったよね…」


誰かのそんな声が聞こえた気がする。





その後は、レースゲームをしたり、三人で一緒にやるミニゲーム形式のゲームをしたりした。

格ゲーで、信幸が千早さんにボコボコにされたのは意外だった。


最後の締めと言う事で、皆でプリクラを撮る事になった。

プリクラくらい、俺でも知ってる。駅とかにあったから!


「ちょっと、瀬田君そこはちゃんと詰めてくださいまし」

「縁ちゃんが怯えるから、あんたは火之夜サンと場所を入れ替えるネ」

「大日さん、後から見てますから、安心して下さい」

「う、うん」

「ぐ、確かに今日はやり過ぎました。素直に引きます」

「何で僕が一番前なのかな…」


鳴さんがボタンを押して色々設定している。


「それじゃあ、何枚か撮るネ。皆笑顔ネー」


パシャ…パシャ…パシャ




撮った写真に、皆で色々落書きをして完成した。


皆で分けた自分の分のプリクラを見て、微笑んでしまう。

宝物決定だ!


まだまだお泊り会は続くと思うと楽しみだ。


この後は何があるんだろうね。




ゾンビゲーム怖いですよね。

私は独りでは出来ません。二人以上でも自分でプレイは出来ません。


次話は、目指せちょっとエッチな少年漫画!

最高峰だとダークネス的なやつでしょうか?


自分でハードルあげといてなんですが、あまり期待しないで下さいね?

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