プロローグ
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「ウィル、今日の現場は結構危ないのか?」
「上が言うにはそうらしい。100年以上前からあるとか言う話だ。至る所が崩れかけだろう。」
「おいウィルそりゃマジかよ!今回の現場はハズレかぁ。物も残ってねえだろうし、期待できそうにもねえや。」
寡黙なウィルに対して、相変わらずジョンはうるさい。横ではポールがいつも通り寝ているが、よく起きないものだ。輸送車のサスがオンボロでとてもでは無いが寝れるような状態じゃない。
そんないつも通りのやり取りをしていると、輸送車が止まる。装備の確認をしてから大地に降り立った。久々の地上だ。相変わらず土は赤い。
「今にも崩れそうだな。本当にあの中に行くって言うのか?!」
「確かにありゃねえや」
「さっさと済ませよう」
「了解」
「こちらスカベンジャー今から廃墟を探索する。」
『OK』
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探索を開始してからしばらく経ったがこれといって事件も何も無い。強いて言うならジョンが脆い部分を踏み抜いて、捻挫したぐらいだろうか。おかげで回復剤がひとつ減った。
しかし、外や1階部分に比べこの地下1階のフロアは比較的に綺麗な状態が保たれているようだ。一応電気も通ってはいるみたいだしな。
「それにしても、いきなり施設の状態が変化したな。」
「所々ライトも点灯しているし非常電源がまだ残ってるのか?」
「警戒しながらこのフロアをしっかり漁ろう。ここより上のフロアは期待出来ん。」
研究施設施設だったみたいで、そこそこ高く値が着きそうな物も転がっている。
いくつかの部屋を漁り終え、1番突き当たりに位置する部屋に入った時、俺たちはあるものを見つけた。
「おい、ありゃあなんだ?」
「アンドロイドか?」
「人かもしれん。」
保存液の中に少女が浮いている。
「周囲にも資料らしきものはなし。どうするか。」
「装置の右に液晶パネルがあるぞ」
操作してみるが権限エラーが出るばかり。仕方ないがこういう時は強行手段だ。
「3人共下がれ。俺がやる。」
保存液で満たされた装置のガラスの端にナイフを立てて捻ってやると、ひび割れ保存液と共に少女が出てくる。
「おっと!」
ガラスが散乱した床に倒れそうになるので慌てて抱きとめる。少女は全裸状態だが4人とも少女趣味はない。普通に保護してやる。
さすがにこの状態では探索もできないし、一旦上に戻ろう。あらかた漁り尽くしたしな。
「引き上げるぞー。」
「OK。地下フロアは結構美味しかったな。」
ジョンは上機嫌に荷物でいっぱいになったポーターを叩いている。
「そんなこと言って、気を抜くなよ?」
「大丈夫、大丈夫」
「こちらスカベンジャー。施設地下にて少女を発見、保護した。また、粗方漁り終えた為帰還する。」
『分かった。少女の処遇については後ほど話し合おう。』