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「えっ、ちょっとこれって掴まるところないわけぇ?!」


「そーそー!知らなかったぁ?」


テラータワーという乗り物には握れる場所がどこにもないことに気がつく。

それだと恐怖を少しでも耐え忍びそして逃がす術がないも同然。



「知るわけないよ!えっえっ待って待ってこれ怖い!怖すぎる!」


「えー俺も怖ァァい〜!!里桜掴まらせて!」


明らかに余裕の笑みを浮かべているくせに、横からガシッと腕を掴まれた。


「えっ?!なっ?!」


「私も掴まらせてくれ里桜」


「はぁっ?!」


昴と翔の間に挟まれているため、わざとなのか正気なのか、2人にしがみつかれる形となってしまった。



ぐんぐんと上に上がっていく…



「ちょっ…と…ま…私はどうすればいーの?!」


「おっ!ほら見ろよ、やっぱ絶景じゃーぁん!」



そう言われて恐る恐る目を開けると、

目の前には、まさにドリーム全体がキラキラの宝石みたいな輝きを放って美しく広がっていた。

……絶景の夜景。



「っわ……すご…」



あまりの素晴らしさに息を飲み、言葉を失った。



その瞬間、両側の2人に掴まれている腕にギュッと力が入るのがわかった。





「っ?!ー……」






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「ひあぁぁぁぁアアア!!!!!!」

「アハハハハハハハひっはぁぁーーー!!!」

「っう…………っっ…!!!」




一気に下に落下し、そして

3人の別々の声色が同時に重なった。




ピタリと止まって



そしてまた登っていく。




「まっまっまってまって…いっいやだやだやだ…」


「あっははははははもーサイッコーだわ」


「ふー………」




そしてまた綺麗な夜景が見えたかと思えば、

また急降下した。




これを何度か繰り返し、最後の方はもう声が出なかった。



それでも、絶景は目に焼き付けたくて、

里桜はどんなに恐怖しても決して目は瞑らなかった。


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