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暫く沈黙が流れ、そしてそれはクマが破った。


「天馬翔。お前は弥生里桜が大好きだよな」



「あぁ。もちろん。本人には恥ずかしくて言えないけどね、愛しているよ。

これ以外の言葉は見つからない…かな…」



愛しい存在の頬を指で撫でながら笑ってそう言う。

彼女は深い眠りに落ちているようでとても暖かい。

なにか夢でも見ているだろうか?と気になった。



「そうか。おいらも大好きだ。だから1つ約束してくれ」


「約束?」


「人間は約束が好きだろう?」


ニヤリと笑うクマ。

ブブッと翔のスマホからバイブ音がしたが、無視をする。



「里桜に悲し涙は流させないって。」


翔は一瞬目を見開いたかと思えば、すぐに眉をひそめて優しい笑みを浮かべた。


「今さら何言ってんのさ。

約束もなにも…そんなこと当たり前だろ」


ジィとクマに見つめられた後、またクマは聖書に視線を戻した。



「なぁなぁホントに眠らないつもりなのか君は…」


「おいらのことは気にせず電気を消せ。暗くてもおいらは本を読むことができる」


「…そうだったのか?」


そんなの初耳だ。


なら初めから言ってくれよと思いながらスマホを確認する。



"寝てる〜?まだ起きてる〜?"



先程のバイブ音は昴からのLINEだったらしい。



「何が言いたいんだあいつ…」


そう呟きながらそれを無視してスマホをサイドテーブルに置く。



「おやすみ…」


まだ聖書に熱中しているクマと、隣で安らかに寝息を立てている里桜両方にそう言う。

愛しいその額に唇を寄せてから電気を消した。

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