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凄すぎたパレードの余韻に浸りながら到着したホテルは目の前にランドの絶景が見える、まさに最高の場所だった。
なかなか予約が取れない所らしい。
やはりこれも昴パワーなのだろうか。
しかし、さっきから4人揃って一室で言い合いをしている。
また昴と瞳を同室にすることに躊躇しているというのもあるし、もう1つ重大な理由がある。
「ね、ホントに申し訳ないって…」
「だから大丈夫だって言ってんじゃんいつまで言ってんのよ」
「そーだぞ里桜、それにな、俺と翔を同室にした方があんなことやこんなことが起きそうだ。」
「えっ…」
「昴、君はホントに…言っていい冗談と悪い冗談があることを知らないね」
「じゃーお前はどーなんだよ翔!里桜と同室がいいくせに〜それに今回はほらっ!前回みたいなツインじゃない!ダブルだ!」
そう。これが一番の理由。
多分ダブルよりも全然大きいクイーンサイズくらいのベッドが1つ。
前回のようにベッドが2つでは無いのだ。
もう一室もそうらしいから、
本当にバカなの?なんなの?と言いたくなってしまう。
それでも瞳がなぜ昴と同室でいいと言うのかも理解に苦しむ。
本気でなんともないと思っているのかもしれないが
もしもかなり気を遣わせてしまっているなら尚更承諾できかねる事態だ。
「いやいや、そもそも、なんで2部屋ともダブルにしたの!?もう1つがツインだったらまだしも…」
「この2部屋がいっちばん眺めが良くて最上って言われたら、ぜってー選ぶだろ?!つーか何?そんなに翔と一緒が嫌?」
「えっ…ちが…そういう事じゃなくて」
「じゃーいいじゃん。それか俺と同室がいいー?」
「昴。」
「はい、冗談す。翔様」
「もぉいいよ。昴。私らは行こ」
「おし、お前も行くぞクマ野郎」
「は?なんでおいらも?
お前と寝るなんてぜってー無理!嫌だね!」
「はっ!?マジで空気読めねぇクソクマだなぁ。
ちょー鳥肌たったわ今。」
「さ、さすがにクマはこっちでいいよ。これ以上世話かけたら申し訳ないしベッド狭くしても申し訳ないし!」
そう。それが一番困る。
まぁクマは身長50センチくらいだし、幅もそんなにあるわけではないけれど。
「とにかくおいらは両親と一緒じゃないとヤダ!」
「おまっ!こーゆー時だけそれ使うの反則だろ!
赤ちゃんクマかよ!マジ鳥肌ー。」
「なんだそんなにおいらと寝たいのか?変態メガネバカ。」
「こっのやろ…なわけ」
「ほら、もーいいからとっとと行くよ!
じゃー明日ね〜お二人さん。寝坊すんなよ〜」
いきり立っている昴を引っ張って瞳は行ってしまった。
パタンと扉が閉まるのと同時に、里桜と翔のため息が同時に出る。
本当に嵐が去っていったかのように静まり返るが、窓の外を見ると、本当に絶景で、まだまだ興奮が収まりきらなかった。
しかも明日も楽しみが待っているなんて最高だ。




