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寂しそうに呟く里桜の頬に手を伸ばし、翔は呆れたように言った。


「口喧嘩だけならいいかもだけどね…

それだけで済まない兄弟は多いと思うよ、うちみたいに」


「えっ?どういうこと?」


すると翔はくくくと笑い声を上げた。


「本気の喧嘩ってやつさ。

殴り合い、蹴り合い、叩き合い、それから…」


「ええええっ!嘘でしょ?!嘘だよね?」


つい大きく声を出してしまった。

翔が普通の一般的な女の子相手にそんな喧嘩が成り立つわけが無い…



「…本当さ。てかそんなに驚くことか?」


「驚くよすごく!だって普通の女の子にそんなことしたら…」


「あれを普通の女の子としてなんか見てない。本気を出すとものすごいんだよ。私となかなかいい勝負なんだ」



「え…それって…」



目を見開いて口を開けている里桜の言いたいことを察するかのように翔が冷淡な顔で呟いた。



「あぁ。あいつは…中途半端に魔力がある…」


「・・・」


「多分覚醒はできないくらいのね。

昴もそう言っていた。」


「…そうなんだ…じゃあうちの高校には入れないの?」


すると翔は里桜の頬に手を滑らせながらゆっくりとした口調で口を開いた。


「入れないよ。それにあいつには…普通の生活をしてほしいんだ。普通の中学生、高校生、大学生になって、普通に結婚して、普通に家庭を築いてほしい。命の危険に脅かされることなく、普通に…」


幸せになってほしいんだ。


そう言った翔の目はどこか遠くを見ているようだった。


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