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誓ったんだ

ここ最近は、クマとコンビを組んで任務に行くことが多くなった。



少し、わかったことがある。



クマは里桜以外との任務だとかなり、というか、全くやる気がない。

そして里桜が指示をしないと動かない。


そのせいもあって、クマは里桜と組まされているというのもある。



1度鬼頭があえて、昴と組ませたり、翔と組ませたりしたのだが、全く動かなかったようだ。

本当に、全く、だったそうだ。


そのわりに、あーでもないこーでもないと戦い方についてはコメントしてくるらしい。

つまり、完全に傍観者となっているだけらしい。


しかし矢作の言っていた通り、それはなかなかすごいらしく…


全ての指摘が的を得ていて何も言えなくなってしまうらしい。


昴はもちろんのこと、翔も結構ウンザリ気味で帰ってきたが、それは素直に認めざるを得ないと言っていた。




鬼頭が言うには、タヌキにはそんなことは無いのだが、

ある意味自分にとって、"主" 的な立ち位置の者の意思にしか従わない性質なのかもしれないとのことだった。


ということで、クマを1人の魔術師として数えるのではなく、里桜とワンセットとして数えられることが多くなった。


しかしこれは重要な任務の時のみ。


噂が噂を呼び、クマの指導を仰ぎたいという前向きな矢作のような生徒はあえてクマを任務に連れて行っていた。


そして、里桜はあれからいくつも傀儡を作ったが、クマのように特殊なものは生まれなかった。

それでも鬼頭の作るもの以上に強いものを完成させていっていた。



そして今回の任務…


前の昴の意見がようやく採用された。


「昴と里桜、翔と瞳、クマはどちらにつくか任せる。」


「せんせーせんせー!これってあれだよね!?

夏休み前最後の任務だよね?!」


昴は里桜と組んだことにもうすでに満足そうにしている。


「何事も起きなければ、そうなるな。

で、クマ、お前はどうする?」


クマは里桜の机の上に寝そべりながら面倒くさそうな声を出した。


「おいら今回はパス〜

タヌ公と遊んでやってたからかなり疲れてんだ。」


意外なことに、タヌキとはあれから結構仲良くなっているらしい。

立場が同じようなものだから、気心の知れた仲になれたのかもしれない。

そのおかげか、少しだけ言葉遣いがマシになった。

なんにせよそれは喜ばしいことだ。



「そうか…わかった」


こんなことを承諾してもらえる特別待遇は、もちろんクマだけだ。



「うっし!邪魔者がいなくて助かるわ〜」


昴のその言葉に、クマは寝そべったまま冷淡な声を出した。


「やっぱ行くわ」


「はぁあ?!」


「てめぇに里桜を任せられるわけねぇだろ白髪野郎」


「あぁ?!俺は里桜に傷1つつけねぇよ!

翔に誓ってな!!だろ?翔くんっ♪」


ニヤリと白い歯を見せる昴に、翔は目を細めた。



"ねぇ翔、里桜には傷1つ付けない!って映画みたいなセリフ聞かせてよ"


"自分を奮い立たせるためにわざわざそんなことを言う弱者のセリフは私は吐かない"


"あっそ。じゃ、次回俺の時には使わせてもらうわ"





翔はふぅとため息ひとつつく。



あー…言ってたなそういえば。

くだらなすぎて忘れていた。



「あぁ…そうだな。」


とりあえず翔はそう一言言った。

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