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親友でいたいんだ

今日は、翔と瞳が任務に出かけている。


そこで里桜は昴とクマとの訓練後、なぜか昴の部屋でスマブラに付き合わされる羽目となった。



「なんでプー太郎までついてくんだよ」


「ゲームとやらはおいらもやってみたい」


クマはいつも何もかもに興味津々なのだ。

可愛らしい目を輝かせてスマブラのパッケージを読んでいる。


「しゃーねーな。叩きのめしてやるよ」


「ふむふむ。ではおいらはこのロイとやらを使ってみよう。なんだか強そうだし、イケメンだ。てめぇよりもな。」


「んな似合わねーもん使うなよ!つーか俺の方がイケメンだろ。なぁ里桜?」


「えぇっ?…あー、なかなかいい勝負なんじゃない?」


バカにしたように笑うクマと昴はまた口喧嘩を始めている。



クマにスマブラなんてできるのかなー?

少々不安に思いながらも、とりあえず里桜はピーチ姫を選び、昴はアイスクライマーを選ぶ。



そして戦闘が開始された。


なんだかんだ言って里桜も昴も、なんとなくクマに手加減をしてあげようとしていたのだが、その必要は全くなかったようだ。


「…つ、強い…クマ…あんたって一体なんなの」


「なぁなぁ昴悟。お前のこのキャラクターって、双子みてぇだが…2人もいんのにどうしてそんなに弱いんだ?」


「うるせぇよ!こっからだから黙ってろ!」


クマの指はきちんと5本あるのだが、その小さくて可愛らしい肉球を巧みに使ってコントローラーを動かしている。


「あーマジかよこいつー!

お前さぁ、なんかズルしてんじゃねぇの?!」


ロイの勝利画面を睨んだ後、クマを見ながら昴が言った。


「はっ。なんだお前負け惜しみか?ゲームの中でもおいらに勝てないからって、ガキみてぇな喧嘩の売り方すんなよ」


「お前に言われたくねぇよ!!」



この2人とこの空間にいると、どうも喉が渇く。

睨み合う2人に、里桜はため息混じりに言った。


「私さぁ、なんか飲み物買ってくるよ。クマはいちごミルクだよね?で、昴は何がいいー?」


「じゃー俺もいちごミルク。

てか俺とこいつだけにすんの?」


「おいてめっ真似すんな!」


「別にお前の真似してんじゃねーよ。元々俺も甘い飲み物が好きなの!」


またくだらない言い合いをしている2人を残して里桜は部屋を出た。



自販機の前に行くと、訓練後なのか、汗を拭きながらグイグイとペットボトルに口をつけている矢作がいた。


「あっ、里桜さん!お疲れ様っす!」


「矢作くんもお疲れ様。毎日頑張ってて偉いね」


彼の口癖は、天馬さんに少しでも近づく!だ。

憧れの人に認めてもらうためにも、彼はいつでも前向きで積極的だ。



「そうそう!こないだはクマさんを貸していただきありがとうございました!おかげでとーっっても勉強になりましたよ!」


そう、先日矢作はクマと任務へ行きたいと言って、面倒くさがっているクマを半ば強引に連れていったのだ。

その時のことをまだなにも聞いていなかったので、この気を逃すまいと思って里桜は感想を聞いてみた。


そしてその内容にたちまち驚愕する。

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