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6

「ただ心配してる…里桜のことを。

それだけだ。」


「・・・」


沈黙が流れ、2人の靴の音だけが響く。


里桜は頭が混乱していた。

こんなに深く考えさせられたのは初めてだし、そうさせたのは今隣にいる意外すぎる人物だ。



すると突然いつもの明るい声色が降ってきてピクンと肩を揺らす。


「なーんて!柄にもない話しちゃったわ!

たださ、俺は知ってんだよ! "恋愛は、必ずどちらか一方がズルをするゲーム"だってこと!」



…え?

と声を出そうとした時にはもう既にコンビニに着いていた。


昴は何事も無かったかのようにあれこれ甘いものをカゴに入れている。

里桜は酒やドリンク類を適当に選んでカゴに入れた。


コンビニの時計を見ると、もう23時をとうに回っている。


「こんな遅くにそんな甘いもの食べて、よく太らないよね」


「俺は人より頭を動かしてるからね!脳ミソ使ってんの!」



そう言って昴は早々に会計を済ませてふと里桜に視線を移した瞬間、驚愕した。


彼女のTシャツの襟元から見える、痣…

すなわち夏油がつけたであろう所有印。

1つや2つじゃない。


店内の明るさによって、今初めて気がついたが、里桜は見えていることに気付いていないだろう。



なるほど…と昴は思った。


翔はだからあのとき意外にもすんなり俺と里桜が2人で買い出しに行くことを承諾したんだな。

妙だと思ったんだ。

これを俺に見せつけるために…わざと…ね…


で、わざわざ彼女をTシャツに着替えさせるよう促して…



翔の首にも付いていたのには気づいてた。

あのとき部屋で、2人でつけ合ってた…ってわけか…



昴はそんな親友の鬼畜さにフッと笑った。

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