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3

ドンドンドンドンドン!!!


けたたましいドアを叩く音。

ビクッと里桜が翔から体を離すと、彼は顔を顰めながらため息を吐いた。


「また邪魔者が来たようだね…」


そう言ってドアを開けるとそこにいたのは昴だけではなかった。

ニヤニヤしながら何かを持って振っている昴とその隣で苦笑いしている瞳。


「あ〜やっぱ里桜もいたぁ〜!

ねぇ4人でこれやんねぇ?新作のスマブラ!」


「ごめん2人とも〜!私もこれずっと楽しみにしててさぁ〜!昴が手に入れてくれたのはいいけどやっぱこれは大人数じゃないと楽しめないゲームじゃん?」


「ってわけで今すぐやりたいわけよ!

失礼するよ!!」


翔と里桜の返事も聞かずにずかずかと部屋に入りそそくさとゲームの準備を始める2人。


翔と里桜は諦めたようにベッドに座った。


ゲームを開始してしばらく経つが、今までもわりと4人でこうしてゲームをする機会は多かったので意外にも皆いい勝負だ。

楽しいには楽しいのだが、4人とも負けず嫌いで集中力が半端ないので皆口を噤んでかなり真剣に画面を見つめ手を動かしているだけ。



「くはっ!?嘘だろ…」


里桜の攻撃で昴はついに堕ちてしまった。


「いっえーい!ゲームの中だけでも昴に勝てるのは嬉しーわー」


ガッツポーズをとる里桜を睨んだ後、昴は悔しそうに言った。


「もー!なぁそろそろキャラ変しねぇ?俺次はアイスクライマーでいくわ。あーでもやっぱピチューにしよ」


勝手だなぁとか思いながらも、確かに同じキャラは飽きてきたので新たに4人は違うキャラを選ぶことにした。


「え〜じゃあ私はクッパにしようかなー。

ちょっと重量ありすぎる気がするけど…」


そう言ったのは瞳。

似合わなすぎて噴き出しそうになりながら里桜は言い返した。


「せめてミニクッパにしなよ、かわいいし少しは軽いよ」


「あー、うん、そうかそうだね。

じゃあ里桜は?」


「じゃー私は…ロゼッタにしようかな」


そう言って里桜がデイジーからロゼッタに変えると、昴が笑いながら言った。


「おいおい里桜、さっきからお姫様ばっか使うなよ。かわいこぶっちゃって!そんなことしても誰も手加減しないよ?」


「はぁ?そっちだって顔に似合わず随分可愛らしいの選んでんじゃん。それに姫様系は扱いやすいんだよ…」


これは本当なのだ。

難しいキャラクターは扱いづらくてどうも苦手だ。



「翔はどうすんの?」


瞳の言葉に、翔はうーんと唸ったあと、意外すぎるものを選んだ。


「え…?!ウケる!しずえさんじゃん!」


しずえさんとはどうぶつの森の犬のキャラクター。

とにかくとっても愛らしい女の子なのだ。


3人はたまらず噴き出したが翔は何食わぬ顔で言った。


「皆が可愛らしいのを選ぶから私もね。しかもしずえさんって意外と強いらしいから試したいんだよ」


「あ、そう。じゃあステージもこの村にしよう」


そう言って昴はどうぶつの森の村を選び、戦闘が再開された。



「ちょ、ちょっと待って!ハハ!しずえさんすごい!」


しずえさんはホウキで叩いたり、うさぎの風船で空を飛んだりしているがすばしっこくて強い。


「可愛いなしずえ!でも中身は翔だからな!

容赦はしないぞ!」


とにかくむちゃくちゃ楽しくていつの間にか4人は愛らしいキャラをぶつけ合うただの遊びになっていた。

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