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なぁ、本当に分かってたのか翔?


里桜がどれだけお前のこと好きなのか。


いつもどんな顔でお前のこと見て語って感じてたのか。


里桜にとってのお前ってなんだったのか。


知ってたかよ?




「…… 里桜、…」


「…うん?」


「……そろそろサングラス返して」


「…やだ」


「ふっ、なんで」


「…これで顔隠してるとか…ズルいもん」


「じゃあ里桜がしてみて…」


「え」


「いいから」


里桜は眉をひそめながらゆっくりとサングラスを巻き付けた。


「わ、わぁ…なにこれ…本当になんにも見えない…

よくこんなので……」


「… 里桜、翔に会いたい?」


「……っ…会いたいよ、会えるもんならそりゃ…」


昴の顔は全く見えないから、どんなつもりでそんなことを言っているのかも分からないし表情もわからない。

声のトーンは穏やかだ。


「…っ!」


突然体を包まれたのがわかった。


「すば、る?」


耳元に昴の吐息がかかった気がした。

頭の中が混乱する。


「翔を想像したら、これ翔にされてるって感覚になれる?」


「なっ……どういう……っ」


「もしここでキスしたら…翔にキスされてる感覚になれる?」


「…っ…なれ…ないよ……」


「…そっか……ふ…だよね…」


耳元の囁きは切なげで、胸が締め付けられるような感覚がした。

これは、昴の優しさなの?それともいじわるなの?


何度か背中を撫でられ、そして体が離れそうになった瞬間、里桜は無意識に腕を回し、つなぎ止めていた。


「……… 里桜…?」


「もう少しだけ…ギュッてしてて…ほしい…」


「・・・」


「ダメかな…?」


「いいよ…はい、ギュゥー…」


「ごめ、んね…」


「それ聞き飽きたよ、バカ。」


言った通り、昴の力がギュッと強くなり、トクトクと互いの鼓動が感じられるくらいに密着した。


「……あっ…たかい……

安心…する…っ…」


「僕も。」


いつぶりだろうか、この感覚は…

里桜はサングラスの中で目を閉じた。


翔とはやっぱり全然違くて、目が見えなくてもすぐにわかる…

でも…温もりはおんなじくらい暖かい…



「ね、里桜…」


「…なに?」


昴の懐かしくて甘いいい香りがする。

頭に手が何度も滑り、耳に吐息がかかった気がした。



「………きだ。」


「…え?」


「・・・」


「なに?ごめん、聞こえなかったよ、

もう一度言って?」


昴は何も言わない。

視覚も遮られていて不安が襲う。


「…なに?」


「…なんでもなーい。」


「は、はぁ?またそうやって気になる所で…」


「わかった、じゃー…そのままちょっとまってて…」


そう言って昴は体を離した。

何か音がする気がするが、里桜は黙ったままジッとしていた。



「よし… 里桜サングラス取っていいよ」


言われた通りサングラスを取ると、そこには先程と全く同じように昴がいるだけで何も変化はない。

首を傾げていると、昴はフッと笑って足元を指した。


足元を見ると、地面に何かが書いてあった。


「あ、い……っ…え?……」



"I love you"



確実にそう書かれている。

里桜は一気に顔が熱くなる。


どういうつもりなの?

こんな…映画でしか聞いたことも見た事もないような文字…

ていうか…



「なんっ…で…?」


「1回これ書いてみたかったんだよねぇ〜」


昴は屈託のない笑みで笑っている。


からかっているだけだろうか?

だとしたらこういうからかい方はなんだか居心地が悪い。


ならばこちらもからかってやろうと里桜は思った。



「こんなありふれた言葉じゃ…わかんないよ。

もっと詳しく書いてよ。」



すると昴はフッと口角を上げて、youの部分をザッと足で消し、その後にまた何かを書いていった。


「これでどう?」


「……っ……」


言葉に詰まり、目を見開いた。





I love everything about you.






「あ」


思い出したようにまた昴はyouの後ろに何かを付け加えた。





「…っっ…………」








I love everything about you forever




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