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「…ていうか…これって……」


その絆創膏は、プーさんのキャラクターの絵が書かれているものだった。

つまり、子供用だ。


里桜は笑いながら言った。


「ごめん、これしかなくってー。

任務先で子供が怪我してた時用に持ち歩いてる物なの。これだけで泣き止んでくれたりもするからさっ。」


「…なるほど。」


「ふふっ、可愛いでしょー?

麻宮くんに似合ってるよっ!」


「え」



ニッコリと笑う里桜に、なぜだか自然と頬が緩んでしまった。


さっきから感じていたこと。


この人はあまりにも純粋無垢すぎる…。


似ている……

あいつに……



どんなに暗く落ち込んでいた人がいたとしても、この人の空気に包まれれば、荒んだ心や穢れた心が一掃されていくような…

まるで全ての呪いを一身に受けても跳ね返してしまうような…

そんな光があるように見える。



絆創膏のプーさんを見ると、

これのどこが自分に似合っていると思っているんだろうかと思えてきてしまった。



「っぶ……」


「あ、麻宮くん笑ったね!笑ったでしょ?」


「…笑ってません」


「笑ったよ!笑える時は素直に笑った方がいいよ!

みんな笑顔の方が良いに決まってるんだから!」



満面の笑みの里桜が、途端に眩しく見えて目を細める。


しかし、その笑みはすぐに消えてしまった。

そしてとても悲しそうな表情で呟いた。



「あー…大事なペンダント無くしちゃったなぁ…」


「…ペンダント?」


「うん…どうしよう……

宝物だったのに…」



先程とは打って変わって心底残念そうな顔で言うので、幸愛は目を逸らして言った。



「どんなやつです?一緒に探しますよ。

それかまた、買いに行けば、」


「ううん、あれじゃないと、意味がないの…

あ、でも、ありがとう。

麻宮くんは優しいね!」



瞬時に変わったその笑顔にドキリとなった時、勢いよくドアが開いた。

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