13
俺は殺した。
親友のまま殺せた。
この手で…。
「……まだ笑ってんのかよ…」
翔の亡骸の前にしゃがみこんだ。
そして呆然と、かつての親友の眠る顔を見つめる。
突然、じわじわと目頭が熱くなった。
「…っ……ごめん…っ…」
呆然としていた昴の目から、意に反してとめどなく涙が溢れてきた。
「…そうだ俺は……っ…
ずっっっとお前に、謝りたかった…っ」
1番大切だったはずの
1番そばに居てくれていたお前を
救えなかったことを……
「…翔っ…俺さ……」
涙が滴り落ちる血まみれの冷たい手に触れる。
そして、ハッと目を見開いた。
自分の手首にもあるミサンガが、翔の手首でちぎれている。
埋め込まれていた水晶は割れていた。
「……お前が傷つかない世界を、俺が作るよ。
だからさ……」
昴は翔の肩に自分の上着をかけながら言った。
「だから、もしも生まれ変わったら、
その世界で一緒にまた笑おうぜ……」
自分で選んだ死に方で死ぬんだ。
今度こそ。
死ぬまで生きて、
今度こそまたみんなで
心の底から笑おう。
「またな…
暖かくして寝ろよ…翔…
おやすみ…」
天国で待ってろよ。
里桜と。
俺との最後の
約束だ。
" 何があっても負けるなよ
君は最強なんだから "
「俺さ……頑張るよ。」
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