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「大丈夫〜?天馬様。
甘いもの苦手なの〜?」
「あ、いやいや。そんなことはないんだけどね…
昔よく甘党の人たちに囲まれていたし…
君たちも随分と甘党のようだね。」
微笑んで頬杖をつく。
朝陽と夕陽はさぞ美味しそうにパンケーキを頬張っている。
「だから天馬様っていろいろ知ってるのかぁ〜!
ねぇ、他にどこか知ってる??」
キラキラした2人の視線が突き刺さる。
あー…
さて…
他にどこかあったかな…
記憶を巡らせるように視線を逸らしながら翔は言った。
「クレープとかかなぁ…確か…たけしたど…」
言いかけてから慌てて口を噤んだ。
しかし、もう遅かったようだ。
「竹下通り?!
あの有名な?!行きたい〜!」
「僕もそこクレープが有名って聞いたことある」
たちまちまた目を輝かせ始める2人に苦笑いする。
「あんなに人間が多い場所はオススメしないよ?
もうほんっとにすごいんだ。あそこは。」
「えぇーー!!
でもクレープ食べてみたいぃー!!」
「僕もっ」
朝陽はかなりお転婆な女の子なのに対し
夕陽は冷静で大人っぽい男の子なのだが
こういう時にやはり子供らしさが隠しきれないようだ。
翔はハァと短く息を吐いてから口角を上げた。
「…仕方がないな。
じゃあ家族みんなで行こうか。おいおいね…」




