表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/270

3

ガランとし、静かになってしまった教室。


4つある机のうち2つはガラ空き。




あの騒がしい日々は、

一体なんだったんだろうか。




全て幻だったのか?


ただの妄想だったのか?




今ではそんな気さえしてくる。






結局、瞳と2人きりでの卒業となってしまった。



昴は、満開の桜の木の下で、

散っていく花弁を見つめていた。



蝶のように、空中をひらひらと舞っているピンク色を見て、小さく呟く。



「なんで今年に限って満開なんだよ…」



視線を落とせば、その花弁は絨毯を作っていた。

自分の靴に何枚か落ち、それをジッと見つめる。


風が吹き抜け、それは絨毯の一部と化した。





"チェリーよりさくらんぼって曲のが私は好きだな。てか、来年はさ、桜を皆で見たいね。卒業式の日に、桜の木の下で、皆で写真撮りたいな。"




そう言っていたのに…。






里桜…ごめんな。


俺って結局、なんにもしてやれなかった。



あれだけ悲し涙は流させないって誓っていたのに、

無理だった…



そもそも、"空になる"ことさえもできなかった。



最強のくせに、

命も救えなかった。


どころか、


遺体すら残せなかった。



結局、なんにもできやしなかったんだ。





翔はきっと、


里桜が死んだことに気がついているだろう。




"里桜を頼むよ"



無理だったよ、俺。




怒ってるかな。




怒ってるよな。




お前怒るとすげーこえーから、嫌だな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ