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5


そこは、今は廃校になっている小学校だった。


入口付近には、補助員の森が倒れていた。



「おいっ!!森さん!!森さん!!」



死んでいる……



そのとき、校舎内から漂ってくる、その禍々しい空気にハッとした。



S級……?!



里桜は?



ホントに殺られちまったのかよ?




頼む…


気配がないのも俺の勘違いであってくれ…


クマがああなのも、ただの寝不足であってくれ…




お願いだ…







大きな校舎を見上げる。




これを丸ごと壊すことは簡単だ。


でもそれだと里桜が潰れてしまう可能性が高い。




昴は校舎内をいくつも移動した。



そして思い出したように、ポケットから方位磁石を取りだした。

あの時、佐々木から貰ったものだ。


持ち歩いていてよかった…



その針はやはりすごい勢いで回っており、

浮かび上がった赤は ある一方向を指していた。







そうして…見つけた…



「… 里桜……」





里桜のいつもしているペンダントのみが、床に落ちている。



そしてその隣には…





S級の魔物…




そいつの口からは、ミサンガをした手首が飛び出ていた。




「…お…い… 里桜っ…!」






ジュルリ…





一瞬でその腕も飲み込まれた。





すなわちそれは…



里桜の体が跡形もなく消えたことを意味していた。





何も声を発さず、目を見開いただけの昴から、一瞬の攻撃が放たれた。



それは圧倒的な力で、魔物が1ミリも動く隙も無い、

0.000001秒の最強魔術師としてのパワー。





パリパリパリ…



方位磁石が割れた。





静寂の中、




昴は氷のような無表情で

ペンダントを拾い上げる。








俺は…





大切な親友も



大切な女も



大切な師も






救えなかった…のか…?







これの




どこが最強なんだ?






誰か教えてくれ…







昴はその場に崩れ落ちた。






.



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