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3

「里桜、いたよ。やはり屋上だ。」


「わかった!じゃあ行こう!」


「待て。私の魔物に乗って窓から行こう。それと、恐らく準A級が2体だ。」


「えっ」


里桜を抱えあげて魔物に乗せたあと、翔もそれに乗りながら神妙な面持ちで言った。


「私が殺る。だから里桜は手を出さないでくれ。」


「な、何言ってるの?!何もしないで見てろって言うの?!」


「そうだ。」


キッパリと言い放つ翔を睨む。

確かに準A級相手は今の自分にとっては結構心細いのは確かだ。

でも2体となれば、いくら翔でも1人でやらせるのは危険すぎる。


「翔…一体は私が相手になる」


「ダメだ。君の天王星の呪力でバリアを張っていてくれ」


天王星は気配を消しバリアを貼るいわば自分の内に貼る帳のような役割をする。

でもそれだと本当に自分だけ安全な場所で見学するだけの役立たずみたいだ。


「ねぇ翔!私はそんなに弱くないよ?」


「君だって、私を誰だと思ってるんだい?」


ニヤリと笑う翔に、納得がいかない里桜は尚も凄む。


「私にやらせてよ、お願い。それにちょっと試したいことだってあるの」


「ん?試したいこと?あーもう長話してる暇はないな、っ!」


その瞬間、そいつが飛んできて、翔が魔物を放ったのと同時に里桜が天王星を投げた。

それによって、かろうじてバリアに当たったそいつは奇怪な羽を翻してさらに攻撃を仕掛けてきた。


同じ奴が背後からも来たのが分かり、里桜は屋上に飛び移った。


翔ともう1匹は空中戦になっている。

しかしやはり翔といったところか、里桜の援護をする魔物を既に里桜のそばにつかせていた。


「無理はするなよ里桜!こっち片付けてすぐに行くからな!」


「必要ないよ翔!私にはこれがあるでしょ!」


そう叫んで自分の耳を指さす。

そこには翔から貰ったルビーのピアス。


翔は一瞬目を見開いたあと、ハハッと笑った。


「こっちの方が早く終わらせてやるからねっ!」


「じゃあ遅かった方は後で罰ゲームだ!いいな!」


何かを言い返す前に翔は離れていってしまった。

こちらに危害が及ばないようにするためだろう。


好戦的な笑みを浮かべてから里桜は勢いよく呪力を放ち金星を投げた。

まさに黄金の雷のような光が周りを囲み、魔物の視力を僅かに奪った。


その隙に攻撃を仕掛けたのだが、準1級魔物ともなれば簡単にはいかずにすぐさまそれが飲み込まれるようにして消えた。


「くそ!」


里桜が近接戦に持ち込もうと蹴りあげる寸前で、飛び散ってきた四方八方からの刃をそばにいた翔の魔物が祓ってくれた。


「あ、ありがとう」


しかしそんな丁重に礼を述べている暇はなかった。

かなりの早技が次々と飛んでくるので土星を放ち土塵をカバーとして覆わせ、その上から水星を落とした。

それによって重い泥塗れになり、数秒動きを止めることができる。

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