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8


翔が短くため息を吐いたのが分かった。



そして、耳元に小さく届いた声。





「…好きだ」





目からまた、とめどなく涙が溢れた。



「な…んで……」




なんでそんなことを今言うの…

ズルいよ…




"これを言うのは最初で最後だからな"


そう最初に言ったっきり、

決して口には出さなかった言葉。



それは私にとって、

呪いになる。








「……いつか…君を迎えに行っても…

いいかな…?」





なにそれ…


どういうことなの?




何も言えなくなっている私の耳に、

翔はまた優しく囁いた。




「言い方を間違えたな…

君をさらいに行くよ…」




「え……」




その腕はギュッと私を抱きしめ、またすぐに脱力し、押し剥がそうとしてきた。



それでも私は離れまいとしがみつく。



片時も離れていたくない。

迎えとか意味ない。



ずっと一緒にいたい。

少しも離れたくない。





翔が深く深呼吸し、長い息が私の髪を揺らしたのが分かった。




「… 里桜!!離れろ!!」



後ろで突然 昴の大声が聞こえて、反射的に腕を緩めた瞬間、スっと翔の体が離れた。



翔は手に魔力を溜めていた。


魔術で私を気絶させようとしたのか…

それとも…




いずれにせよ、ショックでまた涙が流れた。




「誰にそれを向けてんだ翔!!!」


「…君こそ誰に向けているんだい昴。」



恐る恐る振り返ると、昴が翔に術を構えていた。

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