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翔は手元に魔物を引き出した。



「君とここでやりあったら、この家は崩壊するかな…」



クマは何も言わずにただボワッと炎を滾らせ目を光らせている。



「これでもし私が負けて死んだとしたら、君はどうなるんだい?」


「里桜さえ生きてりゃ、おいらは死なない」


「なら里桜が死んで、私が生きていたとしたら?」


「それでも…おいらは死なない」


「そうなのかい?…なぜ?」



ピリピリとした禍々しい空気が漂う。

殺気立っているクマの目からビュシュッと閃光が放たれ、それを翔の魔物が払った。



「里桜が死んだとしても、てめぇがおいらを生かしたいと思う気持ちさえあれば、おいらは死なねぇんだよ!」



翔は目を見開いた。


やはりクマを生かしているのは、自分も関係していた…

クマには里桜と自分の魔力と、クマを生かしたいという気持ちがクマを生かしていた…?




いつの間にか、クマはいつもの愛らしい姿に戻っていた。





「…ふ……いいのかい?後悔するかもしれないよ?」









「……クマは家族想いなんだよ」



そう言い残し、クマはボンッと消えた。






残された翔は悩ましい笑みを浮かべながら独り呟いた。



「君は間違いなく、私の家族だったよ…」

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