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里桜は任務を終えて、いつものように翔にメッセージを入れた。
"今終わったよ〜♪今日も傷一つないよ!"
今日は翔は県外の任務に行っている。
だから帰ってくるのは少なくとも明日以降だ。
今朝別れ際、寂しくて寂しくて何度も抱きついたのを覚えている。
"ははは大袈裟だなぁ。すぐに帰ってくるよ"
そんなようなことを何度も繰り返し、何度も抱き締め返してくれた。
連絡を待つ間、教室で報告書を書いていた。
今日も皆各々任務へ出向いている。
里桜は報告書を書き終えてからスマホを見て、妙だと思えてきた。
"今任務地ついたよ〜"
これすらも既読になっていない。
もう何時間も前に送ったメッセージだ。
あぁ、でもきっと…
忙しいのかもしれないし、圏外なのかもしれない。
確かかなり山の方の村だと言っていたし…
そう納得しようとしたのだが、
どうも妙な胸騒ぎと不安の感情ばかりが自分を支配してしまい、少しばかり自分に呆れ返ってしまった。
「全く…私って…もっとシャンとしろっ!」
パシンと両頬を叩く。
この先も何度も互いに遠出する任務はあるはずだ。
こんなことではこの先どうなることやら…
「ははは…完全に依存症だなぁ私って…」
自嘲気味に笑って、無意識に握っていた胸元のペンダントを開けた。
翔と棗とクマと自分のプリクラ。
すごく楽しそう。
結局まだ棗に会いに行けてない。
早くこの忙しい時期が過ぎて、
昴も含め、みんなで棗に会いに行ってゲームをして、プリクラ撮って、遊びたい。
里桜はなんとか深く深呼吸をして、部屋に戻った。
思い出のアルバムを見つめていたら、眠ってしまっていたようだ。
時計を確認すると、もう夕方の5時…
急いでスマホを確認する。
「え?」
まだ既読がついていない。
翔の夢を見た気がした。
どんなだったかは覚えていない。
でも…
寝ても覚めても1番に彼のことを考えてしまう。
「んー…大丈夫かなぁ、ほんっと…」
その後、昴やクマに連絡させても全く無反応で、夜遅くにたまらず電話をかけてしまった。
"ーーーただいま電話に出ることができません〜…"
アナウンスが流れるだけ。
もう里桜は眠ることすら出来なかった。
昴は、
絶対大丈夫!ただ圏外なだけだって!
つーか、そもそもあいつだよ?!
なんもねーって!
を繰り返すばかり。
やっぱりそうなのかなぁー
と思いながらも、ほぼ眠れないまま翌日になってしまった。




