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その日の夜、里桜は久しぶりに翔と肌を重ねていた。
日頃の忙しさで、今回もまた間隔があいてしまった。
今日の彼はいつも以上に荒々しい。
普段の疲れを、体で発散しようとしているのかもと思った。
「…翔…大丈夫?疲れてない?」
「ふっ…疲れてないよ。里桜をいくら抱いても疲れるわけないよ」
そういう意味では無いのだが…
と思ったが、また乱暴に唇を塞がれた。
「んん……っ…」
ギュッと両頬を抑えられるようにして荒々しく口内が犯されていく。
酸素を求めて顔を背けようとしても、何度も引き戻された。
「っは!…ぁ…翔っ…苦しい、よ…っ」
「ふふっ…ごめんごめん、久しぶりだから…君が足りてなくてね…」
どこか疲れたような表情で笑っている翔に、里桜は本気で不安になり起き上がろうとしたが、また押し戻されてしまう。
余裕のない彼の表情と息遣いで、里桜の締めつけはまた強くなる。
ああ…その顔をずっと見ていたい…
切なげな顔で見つめあっている2人は今同じことを考えていた。
この世界の現状がいくら目まぐるしく変わろうとも、この時間だけは…2人だけの世界。
幸せと快楽の絶頂。
これ以上のものは世界中どこを探しても絶対に見つからないだろう。
「翔っ…は……ぁ……愛してる…」
「…私もだよ……ずっとね…」
ぎゅっと密着すれば、より互いの体温と与えきれないほどの愛情を感じられて、なんとも言えない幸福感に満たされる。
もっともっと感じていたい。
ずっとこのまま…永遠に…
「はぁ…は… 里桜…イッていいか…」
「う…ん……っ…」
体を揺さぶられすぎて力が入らず、声がうまく出ない。
ぎゅっと腰と背中を抱かれ、深くまで何度も突かれたかと思えば、また口内を激しく蹂躙される。
離れたくない…
その言葉は、彼の唾液と共に喉の奥へと飲み込まれていった。




