表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/270

10


「…翔……」


「ん?」


「もっと…したい…」


幸せそうに擦り寄る里桜を、翔が笑って頬を撫で、唇を撫でた。


「ふっ…いけない子だね君は…」


「…だって聖なる夜なんだよ?恋人の日なんだよ?ダメ?」


「いいや。泣いても喚いても犯すつもりだった。そう最初に言ったろう?」


そんなことを言っていても、優しく笑って優しい手つきで撫でてくれる彼。


私は幸せしか感じない。

伝わっているかな…



「でも、いけない子の元へはサンタは来ないんだよ…」


「そんなのいい。翔さえいてくれればいい。

ずっとずっと…この先も…」


永遠に…


愛してる…




ふたつの唇は、また激しく重なった。


ポインセチアよりも赤く燃えるような夜だった。

そして、あるはずのない永遠を永遠と感じさせる、まさに聖なる夜だった。



愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。

愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。

不義を喜ばないで、真理を喜ぶ。

そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。



あの夜、クマが読んだ聖書の一節。

それがまた翔の耳には聞こえた気がした。




この時はまだ、こんな幸せな日々が、

きっとこのまま続くと、そう根拠もなく信じ込んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ