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「…いいよ?」
「ん?」
「翔が好きなように…犯していい…よ…」
羞恥を込めて下唇を噛んでいるが、真剣な眼光が真っ直ぐと翔を射抜く。
「…… 里桜…そんな顔でそんな事言うなよ…」
掠れていて切羽詰まったような彼の声。
でも里桜は、好きな人に好きなようにされることを本心で望んでいた。
彼女は眉を下げて微笑んだ。
「ふふ…来て…翔っ…私を好きにして…」
翔の目が驚いたように見開かれる。
「… 里桜」
その瞬間、荒々しく激しいキスが落とされた。
その獰猛に、里桜も目を瞑って懸命に応える。
「んぁっ……」
首筋に噛み付かれ、鎖骨や胸に何度も吸い付かれる。
恐らくたくさんの赤い華が咲いたであろうことは分かっていたが、今はそんなことは理性で考えられない。
なんでもいいから、どんな抱き方でもいいから、ただただ自分を求め、そして彼のことも求めたいと思った。
「あぁ゛っっ!!…んぁあっ……」
「静かにっ。…君のそんな可愛い声を他に聞かせたくはないよ…」
その静かな声に、里桜は急いで口に手を当てた。
羞恥よりも圧倒的に快感の方が勝っていた。
ーー
ーーー
ーーーー
「ふはっ…はぁあ…はぁ…はぁ…翔っ!…っ」
「…どうした?ダメじゃないか、いい子にしてなきゃ」
「いっ…あ…待って…このままだとっ…おかしくなる…」
ゆっくりと唇を離す。
肩で息をし、目は虚ろで、唾液が口から滴り落ちている官能的な里桜を見下ろす翔は満足気に笑った。
「…本当にかわいいな…… 里桜は」
「あ……あ…はぁ…はぁ…」
「喋れなくなっちゃってる君もかわいい…」
そう言って手首を解放し、震えるその脚を大きく開いた。
ー
ーー
ーーー
全身で互いを感じ合う。
愛を確かめあうというよりも、互いの欲望を押し付けあっている感じの激しい行為。
「里桜…こっちを見て…」
揺さぶられながらも、眉をひそめて懸命に彼女が視線を合わせてくる。
それを確認しながら……
「…っ…そう、そのままっ…いい子にしててくれ…」
「んっぁっ…あっ…はぁっ…翔っ…っ!」
悩ましいような苦しそうな耐えるような色欲を纏った翔のその表情は、里桜の快感を更に昇らせた。




