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8

ようやく部屋に戻った里桜と翔はなだれ込むようにしてベッドに倒れ込んだ。


どちらともなく貪るようなキスをする。


「っはぁ…この姿の君をようやくまた独り占めできる…」


「んっ…ふ……っぁ…」


何度も唇を啄まれたかと思えば顔中に優しくキスが落とされていく。


その間ずっと翔は目を開けていて少し口角が上がっている。

それだけでもう里桜の熱が上り詰めていた。


「んん…そんなに…焦らさないで……」


「…ふっ…こんな姿でそんなことを言われるとぐちゃぐちゃに抱き潰したくなるよ…」


そう言いながらも、上半身を起こして舐めるような視線で見下ろしてくる。


「んー…やっぱいいなぁ…脱がせるのが勿体ない…」


そのままスルスルと優しい手つきでコスチュームの上から全身を撫でられていく。


「っ…ぅ……ん……あ……」


色欲の纏った視線で見下ろされ、先程の真顔の時よりもドキドキと鼓動がうるさくなる。


元々少しへそが出ていたコスチューム。

そこに手が滑ってきてビクリと体が跳ねた。


翔は不敵な笑みを浮かべている。



「ふ…もう少しこの状態の君を楽しませてくれよ…」


そう言ってスカートの中に手を入れる。

網タイツとショーツ越しに秘部に触れた翔は、ゆっくりとため息を吐いた。


「はぁ… 里桜…君って子は……」


「っ………」



ギュッと目を瞑ってひくひくと震えている里桜に覆い被さって唇を塞ぎ、舌を乱暴に吸い上げながら秘部に爪を立てて擦った。


すると、当然刺激的な快感を与えられた里桜はじたばたと身を捩り、大きく善がった。


「んんんんっ!んー…っ!んんっ…」


塞がれている口内で淫猥な声色は消えていき、翔の腕を掴んで無意識に押していた震える手を優しく掴まれた。


「こらこら、抵抗しない」


「っはぁ、はぁ…違うのっ…」


赤らんだ顔で潤んだ瞳で見上げてくる里桜と目が合った途端、翔の扇情心が一気に煽がれた。



スカートと網タイツだけになった彼女の頬を触る。


恥ずかしそうに唇を噛みながらも、どこか嬉しそうにしている里桜に微笑みかけてから触れるだけのキスを落とした。


「っ…はやっ…く…翔も脱いでよ…」


「ふふっ…はいはい。」


今日の翔はハーフアップにしている。

髪ゴムは里桜があの時あげたものだ。


さっと服を脱いでいき逞しい彫刻のような上半身が顕になった途端、その色気が凄まじくて、里桜の瞳孔は意図せず開いていた。


大好きな彼がかっこよ過ぎて、愛しさ余ってガバッと上半身を起こしてその裸体に抱きついた。


「っ…はは…どうしたの…」


「なんでも…ない…」


翔はゆっくりと抱きしめて頭を撫で、髪にキスをする。

どこまでも優しい彼に、つい呟いてしまった。


「翔は…いつも優しいね…すごく。」


すると翔は耳に唇を寄せてキスをしてから囁いた。


「その優しい翔がさ、何を考えているか知っているかい?」


「……え?」


吹かかる息と、その色っぽい声が耳元から伝わってくるだけで天国へ行ってしまいそうになる。

そもそも彼は声だけでもかなり艶やかで色っぽいのだ。



"その優しい翔がさ、何を考えているか知っているかい?"


その意味は、ちょっとよく分からなくて里桜は何も言えなくなる。

次の言葉を待っていると、更にギュッと抱きしめられ、耳元でまた囁かれた。


「君のことを、めちゃくちゃに犯したい…って思ってる」


ぞわりと鳥肌が経ち、血流が早くなるのがわかった。


「嫌だと抵抗してもぐちゃぐちゃにして…君が意識なくすまで乱れ狂わせて……」


その囁きはとても柔らかくて甘いのに、どこか加虐的なその言葉。

それでも里桜の情欲はみるみる高ぶってしまった。


「…それでも…私が優しいと思うかい?」


その言葉に、里桜は見開いていた目をギュッと閉じて強く翔の体に力を込めた。

泣き叫ぶような押し殺した声で堰を切ったように答える。


「…思うっ…!…思うよ!

…翔はいつだって…優しい…っ!」


翔は眉をひそめて、ふっと笑った。

後頭部をギュッと引き寄せて、悩ましげに笑う。


「君には敵わないな…なぜこんなに私を掻き乱すのかな…どこまでも…」


そう言ってそのままゆっくりと押し倒した。


眉をひそめて懇願するように見つめてくる彼女の頬を指でなぞる。


震える唇にキスを落としてから言った。


「でもやっぱり…君を無理に犯すなんてできないんだよな…どこまでも、君が望むように抱いてやりたいと思ってしまうんだ……」



里桜が息を飲むのがわかった。




翔は目を細めて里桜の唇を指でなぞる。



「… 里桜…可愛い」



大きな潤んだ瞳には自分が映っている。

ここまで好きだと思えて、無いと思っていた自分の独占欲や嫉妬心までにも気づかせた子は初めてだと、そう翔は自覚して自嘲気味に笑った。

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