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「はい、では皆さんいきますよ〜…あっ、そこもう少し右!いや、あっはい、ん?もう少しそこくっついて…はい…」
佐々木さんはかなり写真にこだわりがあるようだ。
「はい!3・2・1」
パシャ!
パシャ!
パシャ!
無事、全員の写真が収まったようだ。
今日撮った写真全ての出来上がりが楽しみだなぁと思いながら、各々片付けをし、解散しようとした時、やはりいつものメンバーは昴に呼び止められた。
「まだ王様ゲームやってねぇじゃん」
「え、今年もやるの?!」
「当たり前だろ?今年はクマもいることだしな!」
里桜も翔も去年のことを思い出して眉間に皺を寄せた。
しかし、クマはやってみたい!と興味津々で、瞳は既にかなり酔っ払っている。
「はぁ…じゃあ3回までにしよう。もう遅いし、疲れているから寝たいんだよ」
言い出したら聞かないからそう提案したのだろう。
しかし翔のその言葉に昴は噴き出した。
「おまっ!はは!ただ早く戻って里桜と」
「おい、やるのかやらないのか」
「やるやるやるよ!わかったよ!3回戦ね!」
結局、今年もやることになってしまった。
クジを引くと、まずは里桜が王様だった。
ホッとしながら、とりあえず誰が何をしても許されるようなものにしようと思った。
「じゃ、じゃあー…2番の人が3番の人に…耳元で何かを囁く!」
非常にくだらないが、里桜はこれしか思い浮かばなかった。
「おいら2番だぜぇ」
「え、俺3番なんだけど…まじぃ?!お前が何を俺に囁いてくれるわけぇ?」
するとクマは考え込むように腕を組んで言った。
「お前の好きな芸能人は誰だ。」
「え、芸能人?!うーん…最近はやっぱ…ローラとかかなぁ…」
「あぁ、あれな。あのCMのエロい顔した女か。たいした趣味だなグラサン野郎」
「あぁん?つーかそれ聞いて何?」
クマは真顔のまま昴の耳に顔を近づけた。
「…うふふ〜…す、ば、る、くーん!」
「……え…」
皆もちろん聞こえないのでポカンとする。
しかし1番ポカンとしているのは昴だった。




