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「で、なんの幻聴聞かされてたのー?」


しばらくして落ち着いた後、歩きながらの昴のその言葉には、翔は少し口ごもった。


「……覚えて…ないな…なんだったかな…」


「お前を惑わすくらいだから相当なんだろうな。

あーでも、クマ野郎が言ってたわ。こーいったタイプの魔物に強いのはクマと俺しかいないって。」


やはりクマは流石だな…と2人とも思った。

翔は乱れた髪を手でかきあげる。


「なぁ、昴。何かゴムみたいなの持ってないよな?どこか行ってしまってこのままだと髪が邪魔だ。」


持ってるわけないよなと思いながら、とにかく話を逸らしたくてそう問いかける。


「ったく、翔はドラえもんだろ?ゴムくらい持っとけよ。」


そう言いながら昴はポケットをゴソゴソし、財布を取り出した。


「……ん?持ってるのか?」


「そんくらいは俺でも持ってるよ。…んーと、ほらよ。」


「助かる。ありが……」


手のひらに乗せられたものを見てゾワリと一気に鳥肌がたつ。

先ほどの魔物の時よりも全身が粟立ちはじめた。



「……おい………」


「ん?なに?」


「何じゃないだろ昴!どういう冗談だこれは!!」


乱暴にそれを昴の胸へと押し返す。


それは・・・

コンドームだった。


「え〜だってゴムって言ったじゃん。これゴムじゃん」


「…やはり君のその碧眼をほじくり返しておけばよかったか?」


昴は何食わぬ顔でそれをしまいながらクスクス笑った。


「親友を殺そうとしといてよく言うよ〜。俺だったらなにがあってもぜってー親友を手にかけたりなんかしねーわー。」


「・・・」


その言葉には翔は口ごもってしまい、険しい顔をしたまままた歩き始めた。


「……というか…なぜそんなものを持ち歩いてる」


「えっ!知らねーの?!財布に入れとくと運気上がるんだよ!」


「そんなことあるわけないだろ。」


呆れ顔でそう言いながらスマホをチェックする。

とりあえずは里桜の方へと急ぎたい。

先程までは返信はあった。

少し細かい魔物を退治していたとのこと。

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