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「マジでなんもいねーじゃぁん…。つまんね。

てか俺いらんくない?…帰りてー。」


昴は方位磁石を確認しながら心底うんざりしたようにとぼとぼと歩く。



方向的に、翔とは絶対に会わないはずだが、いずれ里桜とは会うかもしれない。



"何事もなさすぎんだけど、そっちへーき?"


"こっちにもなんにもいない〜"


先程の里桜とのやりとり。

もしも彼女が地雷を引いてしまっていたのならすぐに駆けつけようとしたのだが、今のところは大丈夫そうだ。


ということは…


やはり翔の方に" なにか "いるのか?



「まー、あいつなら大丈夫だよな。

ドラえもんだし。」


そう呟きながらサングラスを外したその時、



"昴!早く来て!"


「えぇ?!里桜?!」


"こっちだよ!早く!!"


間違いなく彼女の声だ。

立ち止まってキョロキョロと視線を動かす。


"昴!助けて!早く!!"


「どこ…?」


"こっちだよ!"


黙ってその声の方へと歩みを進める。


"もっとこっち"


「・・・」


いやおかしい…。

クマと前に行った森のときと似ている。



「ふっ…碧眼をなめんなよ。

俺は今、クマポンに言われた通りグラサン取ってんだからよ!」



バガガガ!!!



見破ったその声の主を見つけ、攻撃を放った。

しかし、これが本体でないことも碧眼では見抜けた。

今祓ったヤツ以外の奴がいるはずだ。

しかもきっと一体じゃない…


めんどくせぇな…


あの二人は平気か?



どちらにも電話をかけるが繋がらない。

嫌な予感がし、全身に鳥肌がたってきた。



「くそ…何やってんだよ、ドラえもんとドラミちゃんは!」



走り出そうとした瞬間、突然体が鉛のようにズンと重くなり、動きが鈍くなった。


「っう……」



"昴…大好きだよ…"


「・・・は?」


"こっちへ来て昴!"


"翔はもうやめたの。昴の所へ行きたい"



昴はしばらく目を見開いていたが、自嘲的な笑みを浮かべてクククと笑った。


「…んなこと… 里桜が言うわけねぇじゃんウケる…

里桜はなにがあっても翔しか見てねぇんだよ…」



まだ里桜の声が聞こえてきているが、

もう昴の脳内には言葉自体は入っていなかった。



「あいつが翔より俺を選ぶことはねぇんだよ…

まぁ知らねぇよな…

お前ら魔物なんかには…」



"昴、好きだよ…"



"じゃあな、昴。里桜を頼むよ"


「はぁ?!」


突然聞こえてきたのは翔の声。




はっ。バカにしやがって…



いくら冗談のセンスがなくてもな、

んなことあいつが言うわけねぇだろ…




タチが悪すぎる魔物だな…


許さねぇ…




昴の頭に血が登り、俯きながら目が血走った。



「俺の親友と、その大切な恋人を!!

侮辱すんじゃねぇよ!!!!」



ドッカーーーーーン!!!!!!!!!

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