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6

翔はスマホを確認する。


"問題ない?"


"大丈夫!今のとこ何もない!"



里桜は大丈夫そうだ。




"無事か?"


"無事無事ちょ〜無事!なんもいねぇ!"



昴も問題なさそう。




しかし・・・


パシュンッ!!!

バガガガガッ!!!



「なぜ私のところにはこんなにうようよしてる?

まぁ逆に私がこっちを引いてよかった。

今日は引き運があるな。」



翔は何体も細かい魔物を祓いながらも、心底ホッとしていた。


方位磁石を確認しながら西へとひたすら進んでいく。




"ねぇ…こっちだよ…"


「!?」


"こっちこっち。早く来て…"


「・・・里桜?!」


"そう、早く来て"


「どこにいる?!」


"こっち…"



間違いなく彼女の声。

耳を澄まし、聞こえる方向へと進んでいく。



「なにかいるのか?」


"うん、いるの…助けて…"


「・・・」


いや違う。

これは里桜ではない。


なぜなら里桜は、

なにがあっても"助けて"などとは言わない。



翔はあえて素直に声のする方へ進みながらも密かに手元に魔物を引き出した。


"早く来て…こっちだよ"


「あぁ。今向かってる…」


"早く助けて!"


「わかった…今助ける!!」



ズザザザザザ!!!!



魔物を放った途端、紙一重で返り討ちにあったようだ。

突然暗闇に包まれた。

足元すらも何も見えない上に、金縛りになったように体が硬直した。


くそ!やられた!!


なんとか力を振り絞り、自分の呪力を全身に滾らせて闇を破ろうとする。



"私ね、本当は昴が好きなの!"



聞こえてきたその言葉に目を見開いて動きを止める。



"昴の方が強いし私のことをなんでも分かってくれる"


"あなたなんかより私にとっては昴が大切"


"昴の方が…すごく…気持ちいいの…"



翔の動きは完全に止まり、目は虚ろになっていった。

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