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「…んぁ……好きっ…翔…っ…」


「…あぁ…私もだ…っ…」


翔は初めてキスをしたあの日から、

やはり1度も"好きだ"とは言ってくれない。


"これを言うのは最初で最後だからな"

そう言って照れたように笑っていた彼は、その言葉通りだった。


それでも里桜は嬉しかったし、この先ももう一度聞くことができなくても、それでもいいと思っている。


だってこんなにも…


「幸せ……翔っ…」



ーーーーーーーーーーーー



急いで制服を整える。


「ふふ…ハーフアップの翔とシちゃった…」


嬉しそうにいつまでも笑っている里桜に、翔は軽くキスをして頭を撫でる。


「ふっ、そんなにいいのかな、この髪型は。」


「うん!すっっっごく素敵だよ!

あっ、乱れてるからやり直してあげる!」


「あぁでも、これから任務だから、やっぱりいつもの髪型にまとめてくれないか?」


「あ、そっか、そうだよね。そのほうが邪魔にならないもんね」


里桜はいつものように翔の髪をまとめ、後ろを髪ゴムで結って団子結びにした。

当然これもとてもかっこいい。

里桜にとっては彼のなにもかもが素敵なので微笑みながらまたキスをした。



「君が望むなら、毎回好きな髪型で抱いてあげるよ…」



そう言って優しく頬を撫でられ、里桜は照れた様な笑みで手を取った。



「君といると、いつどんな時も理性が吹き飛びそうになるよ」


「えっ、さすがに外ではダメだよ?」


「はははっ、それはさすがに我慢するね?」


「ん。私も我慢するからっ」


「でもキスくらいならいいだろう?」


「うん!よゆーで平気!」


「よゆー?…果たしてホントかな…」


「え?」



手を繋いで部屋を出ようと扉を開けた時、



「おーい、翔〜」


ドガ


「ってぇぇえー…」


扉を開くのが同時だったようで、扉が昴の額に当たったようだった。

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