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あなたが見たいなら

「翔…すごく髪が伸びたねぇ?」


里桜は翔の髪をとかしながら思った。

自分よりも長くないかと。


「あー最近放置気味だからな…。やっぱ微妙?里桜が言うならすぐ切るけど。」


「ううん!翔は髪が長いのが似合うよ!もっと伸ばしてもいいと思うよ。あ〜こんなふうにハーフアップなんかいいなぁ。」


そう言って半分だけ髪を結う。

そして前に回りこんで、翔を真正面からまじまじと見つめた。


「うん!めちゃめちゃ似合う!やっぱ私これが一番好きだなぁ〜」


そう言って満面の笑みになる里桜の腰を翔がグッと引き寄せ、自分に跨らせた。


里桜は照れたような笑みに変えて翔の首に巻きついた。

大好きな彼の香り。体温。感触。

椅子の上でピタリと密着した体から、愛しいその全てが感じられる。


ギュッと翔の腕に力が入るのがわかり、里桜も強く抱き返した。


「はぁ…ダメだな…今すぐに君を抱きたくなってしまう」


「ふ…私も…翔に抱いて欲しいって、思ってしまう…」


耳元で囁き合い、笑い合う。

すると突然翔が立ち上がった。


そのせいで、里桜はしがみついたまま体が浮いた。


「っわ!…えぇ?」


ストン。


そのままベッドに下ろされ、翔が覆い被さる。

熱の篭った瞳で目と鼻の先で見つめられ、ドクドクと鼓動が早くなるのがわかった。


そのまま吸い寄せられるように唇が重なった。


ハラリと頬に落ちてくる翔の髪。

優しい手つきで髪を撫でられ、頭をくしゃりと掴まれた。


「んん……」


何度か啄むように唇を含まれたかと思えば、熱い舌が口内へと入ってくる。

奥から吸うようにして舌が絡まり合い、艶めかしく蹂躙されていった。


時折、は、ふ、と聞こえる翔の吐息だけで、里桜は理性が吹き飛びそうになっていく。



「ね、んんっ…まっ……」


今は昼休憩中で、これから任務へ行かなくてはならない。

このままでは本気で止められない気がしてキスの合間合間に抵抗を見せるが、自身でさえも、それは全く無意味になっていた。


「んっ…ぁ…翔……」


「…は…里桜…」


ようやく唇が離れた。

何とか互いの理性で引き剥がした感じだ。


けれど・・・



「…どうしよ…翔……」


我慢できなくなった。

そう言いたいが、喉の奥に詰まったその言葉はなかなか出てこない。


「ふ…なぁに?」


わざとらしく耳に手を当てて聞いてくる翔を見上げながら、里桜は赤らんだ顔で少し頬を膨らめる。


「…わっ…わかってるくせに…」


「んー…わからないな…」


笑みを浮かべて目に弧を描く翔の胸をぐいと押しながら、


「もういいっ!」


するりと翔から抜け出ようとする。


「うそうそうそうそ冗談だよ里桜。

はいっ。」


と言って、肩を押され、またベッドに倒された。


そして、耳元に口を付けられ静かに囁かれる。


「分かってる…我慢できなくなってしまったんだよね…

里桜も…それから私も……」


ゾワゾワと全身が粟立ち、血流が早くなる。

呼吸さえも苦しくなり、涙目でこくこくと頷くと、制服のボタンを外された。


翔も自分のボタンを開け、制服の上着だけを脱いだ。


「でも今はあまり時間がないからねぇ…」


「うん……すぐに…ちょうだい…」


懇願するように涙声でそう言う里桜に、少し照れたように目を逸らす翔。


「はぁ…っ、いつからそんなに可愛く

おねだりできるようになったのかな」



口の端から漏れる淫靡な喘ぎ声を聞きながら、スカートをまくしあげた。

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