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戻ってきた昴は、プレゼントの中身に驚嘆する。


「ほぉぉぉお〜…いい!実にいい!

やっぱ俺にはこれがなくっちゃね〜!」


そう言って装着する。

それはブランド物のサングラスだった。


「やっぱ持つべきものは友達だねぇ。けど俺自分の誕生日すっかり忘れてたわ。こんなん初だ。」


しかし…サングラスを無くしたのは、偶然だったのか、それともクマがわざとやったのか?

わからないが、サングラスを買いに行こうとした自分を必死に止めたのはクマ…


昴はとなりでケーキを貪り食っているクマの頭をポンポン叩いた。


「くまポン…お前って今でもよくわかんねーけど、良い奴だな…やっぱお前も俺の親友だよ!」


「あん?ちげーだろ。おいらはお前の "師" だろ。」


その言葉に目を丸くする。

確かに…と思えてきてしまった。

でもまさかこんな関係になるとは思わなかった…

ぬいぐるみと師弟関係?!

いや違うよな…

こいつはただの人形じゃない。


百戦火ができたのだって、

一閃ができたのだって、こいつのおかげだ。


俺にとっては…こいつはもう…



里桜たち3人はきちんと食べる用のケーキを用意していたようでそれをつつきながら楽しそうにお喋りをしている。


サングラス越しから見えるその光景を見る。


ホントはさ、サングラスなんかかけずにお前らを見ていたいよ。

ずっと。


俺があの森で意識を完全に持ってかれなかったのは、お前らが生きてるからだ。


生きて、いつも俺の傍にいてくれるからだ。


"ホントは逃げたいくせに"

"ホントは目を背けたいくせに"

現実から…


そう言う幻聴…いや、俺の心の中の声聞いた。


そして、


"他人に命を賭けるほどの価値はない"



この幻聴を今、心の底から否定する。


俺は…

こいつらになら命を賭けられる。


もしものことがあったら、自分の命を分け与えたいとすら思えるくらいに。

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