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「その技は、打撃との誤差0.01秒以内に魔力が衝突した際に生じる魔力操作の歪みだ。つまり集中力ありき、運ありきといったところだ。」



そして…



「それを発動させることによって己の魔力のコントロール術が飛躍的に上がる。つまりそれを経験した者は今後の力量戦が…って聞いてんのか?!」


「ハッハッハッハッハッひーはははっ!!!」


昴は両手を広げて背を仰け反らせまだ笑っている。



普段意識的に行っている魔力操作が無意識に自然にできるようになったり、自分以外の世界がすべて自分を中心に回っているような全能感も得られる。



これが後々、一閃打隕をキメたものとしてとある人物たちに語り継がれていくことを、今の昴はまだ知る由もない。

それはまだ何年も先の話。




「はっひひぃ〜なんか俺今、ちょ〜気持ちいいー!

北島康介もオリンピックでこんな感じだったのかな?!」


「それ以上ハイテンションバカになんなよ」


クマは呆れ声でスマホを取り出した。

そしてそれはたちまちマヌケ声になる。


「あ…圏外だ…。」


そうだ、そういえばそうだったな。

前に来た時も里桜のスマホも圏外だった。

まぁこの森だしな…しかし森に電話できん。



「今日はマジで急がなきゃならねーのにー!!

おいらがここでしくじるわけには行かねぇ!!」


「えー?なにー?今日なんかあんのー?」


「・・・なんでもねぇよ。

とりあえず魔力で浮け。圏内になるまで飛んでくしかねぇ」


「えぇ〜俺疲れてんのにぃ〜

つーか!あれぇ?!俺のグラサンは?!えっ!」


舌打ちするクマによって、昴は上に放り投げられた。

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