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「……うぉはっ!!」


「おい起きたか。てめぇこんなとこでくたばってんじゃねぇぞグラサン野郎」


「っ!クマポンじゃーん。つか俺今グラサンねーし。

どっかにぶっ飛んじまったわハハハ!」



クマは顔を顰めた。


飛び起きた昴の傷は治っている。

やはり死に際で新しく習得した魔術の類でやったんか…。


しかし……

こいつ、いつも以上にハイになってやがる。



「おい、いつまで笑ってるつもりだ。

てめぇ正気か?」


「正気正気!正気もいーとこ!!」



見開いた瞳孔と顔色がいつもと違う。


間違いねぇ、こいつは…


急激に違う種の魔力を己の身に使ったことで

情緒がぶっ壊れてやがる。



「ふん…まぁいい。昴、お前は今からどうする?

硝子のとこへは行かなくて良さげだが。」


「もっちろん!あいつを…

…ぶち殺しに行く!!!」



そう言って血まみれでボロボロの衣服のまま駆け出した。

クマはひとまず追いかける。


「おいお前、そのハイテンション状態でどこへ行く気だ」


「全く知らねーガキンチョのとこ!」


「ガキンチョ?おい待て、目的地もなしに走るバカがあるか。」


「翔が戦ってるはずだ多分!」


「いや、お前をここまでにしたやつだ。そいつの目的はもう達成されちまった可能性のが高い」


「あぁ?!じゃあ翔も殺られたってか?!」


「いいやあいつは死んでねぇ。翔と一緒にいる里桜も。

うまいこと逃げたかそれか、おい!とにかく止まれ!」


昴は立ち止まって息を切らした。


「はぁ…はぁ…はぁ…なぜそう言いきれるんだよ?!」


「おいらが生きてるからだ。」


鋭い眼光で強く言い放ち、そしてクンクンと鼻を鳴らした。


「おいらは鼻が利く。そいつの匂いがする方向へ行くからついて来い。

おいらの指示に従え。ハイテンション大馬鹿野郎。」

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