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「なんっだよこれ!ふざけんな!!」


粗方片付け、そこら中に敵が転がっている中、懸賞金画面を見た昴がブチギレている。


「うん、まぁ…仕方ない。懸賞金を賭けることによってこちらを錯乱させ、その隙にもぬけの殻にする寸法だろう。なかなか賢いじゃないか」


「ちげーよ!んじゃなくて!なんっで俺らの首がたった5000万なんだよ!!!!」


「えっ…あ、そっち」


「喧嘩売ってんだろこいつら!!」


「まぁ喧嘩は売ってるだろうけど」


「久々こんなにムカついたわ!」



翔が苦笑いしていると、スマホが鳴った。



"状況はどう?昴も無事?"


里桜からのメッセージ。

返信しようとしている翔の手から、昴はスマホを引ったくってニヤリと笑った。




ーーーーーーーーーーー



ピコンッ



「…っ。はー……」



返信が来たことに一先ずホッとする。

里桜に送られてきたのは文字ではなく写メだった。


そこには昴がふざけ顔で笑ってピースサインをしている隣で不意打ちのような表情の翔が映し出されていた。



ピコンッ



"無事無事〜!元気いっぱいでぇーすっ!

これからちょっくら福岡に行ってくんね〜?

いい子でダーリンの帰りを待っててね?

まいすいーとはにー♡"



このメッセージは確実に翔ではなく昴だろうということがわかり、眉間に皺を寄せた。


「大丈夫かなぁ…ホント。昴の相変わらずのこのテンションが逆に心配なんだけどなぁ……」


あれ…?

ていうか……



「福岡って?!」


〜♪


返信に迷っていたら電話が鳴った。

もちろんそれは翔から。

しかし、相手は昴かもしれないと思って恐る恐る通話ボタンを押した。



「…はい」


«里桜、急遽福岡に飛ぶことになったよ»


声は翔のものだった。

しかし突然のその言葉には驚嘆する。


「えっなんで?!」


«ちょっと手をこまねいてたらいつの間にかあっちに逃げられてたんだよよ»


「そ…そうなんだ…」


«まぁでも心配しないで。あっ、さっきの写メは削除希望。»


「はは…消さないよ。それよりまた遠くに行っちゃうんだね…」


«…あぁ。でもなるべくすぐ戻れるよう努力する。今空港なんだけど、»



(おーい!翔はやく〜!!)


電話の向こうで昴の呼ぶ声が聞こえ、ピクリとなる。


«てわけだから、もう行くね。

私が戻るまでいい子にしてるんだよ。

マイスイートハニー…»



プツッー…


プープープー…



「え……」



まさかそんな言葉が翔から出てくるとは……


里桜は火照り出す顔をそのままに、しばらく電話の切れた音を呆然と聞いていた。

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