2
しかし、自分が学校で教鞭を取っている姿なんて、柄にも無さすぎてさすがに笑ってしまう。
「くくくくっ…
グレートティーチャー神塚昴いいわぁ〜!!
じゃー翔は何に向いてるんだろな!」
「……さぁね」
「っあ!教祖様なんていいんじゃねぇの!?
頭も良いし口も上手いんだからさ〜!宗教なんか作って変革を〜とかやっちゃって、んで」
「また喧嘩を売っているのか、昴…」
「いやこれ大マジで言ってんだけど!だって翔ならー…」
ボン!!!!!
「!」
「おっ?」
突然大きな爆発音がし、2人同時に上を見上げる。
ビルの一室から凄まじい煙が湧き出て来ているのが見えた。
「…ウケ。
俺らいるのもうバレた?」
「・・・」
呑気なことを言っている昴とは裏腹に、
翔は険しい顔で、早くも手に魔物を引き出している。
すると、
「マジか。」
「・・・」
その煙の中から、数人の人間たちが落ちてくるのが見えた。
それもそのはず。なぜなら普通の企業ビルだからだ。
ビュンッ!!!!!
「ちょっ、翔くんっ…!
あーあ、行っちゃったよ〜俺独りぼっちぃ?
ぴえんとか言っていいー?」
魔物に乗って一瞬で飛んでいってしまった翔を見上げながら独り言を呟いた瞬間、
ザザザザザザ!!!
自分に飛んできた無数のナイフを空中で払い落とした。
パチパチパチ
拍手と共に現れた謎の男が声を上げた。
「へぇやはり噂通り、やるねえ。神塚昴くんだっけ。
でもここで死んでもらうね」
ぶふっ!!変なコスプレ!!
昴は込み上げてくる笑いをこらえる。
こいつはエレファンかな?
それとも…
ま、なんでもいーや。
以下しょーりゃく!
ナイフをひとつ拾い上げながら、男に近づいて行く。
「死ぬのはお前だけどチャンスをやるよ」
「は?」
「やり過ぎて怒られたくないんでね、
脳筋せんせーに。」
持っているナイフに指を滑らせ、ずらしたサングラスからオッドアイを覗かせる。
男はついゾクッと鳥肌がたった。
「土下座して謝って、組織のトップの情報、教えてくれたらアンタの命くらいは助けてやってもいいかも?」
「…クソガキが」
ニヤリと笑う昴と、帽子とマスクの隙間から見える鋭い眼光が交わった。




