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隣にいる2人は今頃なにをしているだろう?


先にシャワーを浴び、バスローブに身を包みベッドに腰かけて翔を待っている間、そんなことを考える。


向こうから聞こえるシャワーの音が静かすぎて妙な緊張感が走り出す。


自分のこの選択に後悔は絶対にない。

それどころか、嬉しすぎてどうにかなってしまいそうだけれど、それと同じくらいに今更になってかなり恥ずかしくなってきてしまった。


けれど後戻りはできない。

それに、生まれて初めて好きになった人に、好きだと言ってくれた人に、抱かれたい。

私はなんて贅沢なんだろうと、

幸せなんだろうと思う。



このままただ座ってボーっとしているのも変だと思い、徐に立ち上がり、テレビを付けてみる。

何インチかは分からないが、とても大きなテレビだ。

せっかくだからこの大画面で何か映像を…



「っわ!!!!」


つい声を上げてしまった。

つけた瞬間から画面に映し出されていたのは今日自分たちが訪れ、破壊した屋敷についてのニュース。


『愛知県名古屋市で起きた爆発事故。ガス管経年劣化でしょうか?現場の木村アナウンサー?!』

『はいっ!こちら今現場にいるのですが!酷い状況ですね〜…瓦礫の山がこちらの方まで散乱してきていてですねー…』



あーあ…

昴のせいでこんなことに…



チャンネルを回そうか迷いながらため息をついていると…



ピンポーン!

ドンドンドンドン!!



「里桜〜!おい〜!」

「ばかあんたっ!やめなさっ!」



明らかに昴と瞳の声。

バスローブ姿だけれど、無視をする訳にもいかず、仕方なく出ることにした。

話の内容はなんとなく予想がつく。


ドアを開けると、昴も瞳もバスローブ姿だった。

2人とも風呂上がりなのだろう。

髪が僅かに濡れていてやけに色っぽい。


目を見開いてボーっとしていると、何もしてないからね!と瞳に目だけで言われ、そして昴は声を張り上げた。


「いま鬼頭から電話来たぜ?!ニュース観たがあれはお前だな!って!何かチクったの里桜だろ!」


「ちょちょっとここ廊下!うるさい!」


急いで2人を部屋に引き込み扉を締める。



「もぉ〜ごめんね里桜。お楽しみ中のところ…」


「え、いや…別にまだ何も…」


「んんー??まだとは?!」


あからさまにニヤニヤする硝子をソファーに座らせため息を吐く。

昴はドカンと向かいに腰掛け面倒くさそうにテレビを睨んでいる。


「あー、昴?あのねぇ一応鬼頭先生には境界壁のことは言ってないよ?」


「じゃあなんて言ったんだよー」


「んーこんなかんじ」


そう言って、鬼頭に送ったメールを見せる。


『理玖さんと夢子さん救出完了しました!問題はなし…と言いたいところですが、昴が…。あまり叱らないであげてくださいね〜!

これから観光してお土産買っていきますので!やはり酒のつまみがいいですかー?』



「なんっだよこれ…確実に俺がなにかしでかしたとバレバレじゃねぇか」


「どうせバレるわけだしこうして庇ってあげたんだよ!」


「バレなかったかもしれないだろ〜!あの人の説教って面倒臭いんだよ!しかもゲンコツ痛いんだ!知らないだろ」


「知ってたまるかよ。…昴、少し静かにしろ」


突然そうツッコミを入れたのは風呂から上がってきた翔。

濡れた長い髪を拭きながらバスローブに身を包んだ彼の色気が凄すぎて明らかに鼓動が速くなっている。

目を逸らしたいが、ちらりと見える胸筋が気になって気付かれないように盗み見てしまった。


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