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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
最終章 海空決戦
98/110

実際楽しそうなボーリング

「……ギコーの必殺技名は?」

「【|全てを削るノコギリ《アブソリュート Saw》】、絶対切断の一撃必殺技だぜ」


「部屋の場所ハ?」

「えっと、手前から3番目の右側だぜ」


「一番好きなポケ〇ンは何っすか?」

「そんなん話したっけ? ヤンチャムなのぜ」


 その知識、話し方、好きなポ〇モンは、圧倒的にギコーだった。

 目の前の女性は、やはりギコーなのだろう。

 さすがの会長も目を剝いている。


「……言っとくけど、トランスジェンダーとかじゃないからな。アバターを女にする男と同じ感じだぜ」

「そうか……てか名前を聞いてもいい?」

「ああ、沖田(つむぎ)だ」

「俺は辰海……」


 本日2度目の自己紹介をし合った。

 ちなみに、Rexとマドカは今日だけで4回も自己紹介をしていたらしい。


「……覚えれそうにないから、ゲーム名で呼んでいいか?」

「昔から人の名前を覚えるの苦手だもんな」

「うるせえ、行こう!」


 ガンツの突っ込みを勢いで押し切って、ゲーム名で呼び合う事にした。


「よし、これからどうする?」

「ゲーセンか、カラオケか、ボーリングか……どれがいい?」

「多数決デ」


 多数決した結果、カラオケとボーリングが同数だったが、料金を持つアンペルがボーリングと言ったので、そうなった。

 1番近くのボーリング屋を調べ、2レーン使ってボーリング大会が始まった。


「ビリの奴は飲み物おごりな」

「十人分って結構ですよー?」

「負けなければいいんだよ。負けなければ」


 まあ、中学生のファニーとマドカがいるから、ビリだけはないだろう。

 ……そう思ってました。


「やったー、ストライクだ!」

「ほ、ほう?」

「やりますねえ、ファニーさん。負けてられないっす!」


 マドカの8Kgが、全てのピンを倒した。

 あれー、ゲームが上手いマドカは置いといて、ファニーは?

 

「昔、お前がボコボコにしたからだろ」

「あー、そんなことあったな」


 その他、腕が良くわからなかったシェンラさん、ギコー、Rex辺りも、そこそこ上手い。

 そして、俺の初投は……6‐2の合計8。


「大丈夫カ?」

「……あれだな。普通にやっても面白くないし、特殊ルールを付けよう」




重炎球覇(じゅうえんきゅうは)!」


 Rexがクソダサい技名を叫び、赤いボールを投げた。

 凄いスピードで、一番前のピンに向かっていき……連鎖が起こって、全てが倒れた。


「ッシャあ!」

「まあ、アリ」

「安定択って感じだね」


 俺が3秒で考えた謎ルール、投げるたびに技名を叫ぶ。

 過半数がOUT判定を出したら、その点数はノーカウントになる。


「グラビティアボール!」

BOWLING(ボーリング) CANNON(キャノン)

「……ドカン!(超大声)」


 周りから、めちゃくちゃ奇異な目で見えられているけど、めちゃくちゃ面白いからどうでもいいわ。

 一番笑ったのは、ギコーが高音でパワーって言ったやつ。


「えっと……(たま)


 ラチックが、綺麗なフォームで全てのピンを倒したが、


「……アウト」

「さすがに珠だけはなぁ」


 設定を開き、点数をノーカウントにする。

 これで6連続だ。


翔球漸(しょうきゅうせん)


 今度は、ミワがサッとボールを投げ、やはりストライクになる。


「漸がなんも関係ないのがマイナス」

「語感はいいからセーフ」

「……そんなのでいいの?」


 結局、ネーミングセンスとボールングセンスが両方良かったミワが一番だった。

 ネーミングセンスのみだとガンツの「全て薙ぎ倒せ(オールビート)」がトップかなぁ。



「あー、やっぱ夏にはアツアツコーヒーだな」


 ビリのラチックから奢ってもらったアイスコーヒーを片手に、みんなと少し離れた場所で熱を冷ます。

 誰かに奢っもらうのが一番美味いわ。


ドッ


 一人で飲んでいると、隣にスポーツドリンクを持ったギコーがやって来た。


「よぉ」

「おー。どうだ?楽しかったか?」


 参加を渋っていた彼女に、感想を聞いてみる。


「ああ。来てよかったぜ」

「そりゃ良かった」


 二人で同時に飲み物を一口飲んだ。

 ……今後、たまにギコーが女体のサブ垢でUAOにログインする様になることを、今はまだ誰も知らない。


 もうSKYに抜かれてて草


 短編『幼馴染は聖剣を引き抜き、俺はその鞘を引き抜いた。』を投稿したので、暇な人は作者マイページから飛んで、読んであげて下さい。

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