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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
79/110

なろう主人公 ラチック

 回転の奴が、俺が放った鋭い花びらを纏いながら、超スピードで突っ込んできた。

 ここからの打開手段は……あれしか思いつかねーわ。

 ……後で土下座しよ。


「〈禁木〉50万」


 一つのスキルを宣言して……近くの木から、金色の木が生えてきた。

 ステータス欄から、金が50万ほど減っているが、見なかったことにする。

 そして、回転の奴が金の木に衝突し……金の木はひび一つなく、むしろ苗床となった木の方がミシミシ言い始めた。


「硬!」

「これが50万パワーだ!」


 禁木は、消費した金によって性能が変化する。

 だが、今回50万使ったことからも分かる通り、かなり燃費が悪い。

 そういう意味で、このスキルは禁忌であり、金木なのだ。

 ま、まあ第三回イベントだっだり、《メルヘンヒーローズ》との抗争だったりで沢山金はあるから。

 ……やっぱり後で土下座だな。


「〈木錬成〉木刀」


 せっかく50万も使った金の木を再利用して、金色の木刀を作り出した。


「〈スクリューフット〉」


 足をスクリューの様に回転させた奴が、頭から突っ込んできたが、


「ゴールデンウッド」


 金の木刀で頭を叩いて……残り7割はあった相手のHPは、急速に減ってゼロに

なった。

 さ、流石50万パワー。


「はぁ!?〈ウェイル・スパイン〉」


 遠距離からボネーラが背骨のような物を振るってきたけど、50万の木刀で迎え撃ち……骨がへし折れる。

 これ、25万でもよかったかもしれん。


「うぇ、〈ウェイル・リブ〉」


 16本の肋骨が張り巡らされたが、


「〈電気纏い(エレキ・ポーター)〉」


 アンペルが木刀に電気を付与し、さらに攻撃力が上がった木刀が、16本全ての肋骨を砕いて、


「エレキゴールド」


 後方からのアンペルの援護に合わせて木刀を振るい、合体技がボネーラに刺さり、


「〈バースト〉」


 金の木刀が爆発して、ボネーラの体力を削りきった。





「〈食物連鎖の王〉」


 ラチックが一つのスキルを宣言して……悔しいことに綺麗な紫色だった彼女の髪はどす黒く染まり、黒と白のオーラを纏っている。

 ……生きてるって知られたら私まで殺されそうだから、本体が死んで動かないデコイのフリをしとこ。

 このテクニックは某ペックスでも使えるよ!


 甲冑と影の人は狼狽えつつも、


「〈聖剣〉」

「〈アサシンナイフ〉」


 スキルを使いながら剣とナイフが振るわれ……ラチックの槍が消えたかと思うと、相手の武器は宙を舞っていた。

 動体視力は結構いいハズなのに、ギリギリ掠れたところまでしか見えなかった。

 そのまま、流れるような動作で槍を引いて、


「〈ホワイトランス〉」


 雪の様に真っ白になった槍が突き出され……カバーに入った甲冑の人の腹に大きな穴が空いた。

 さらに、その衝撃によって槍の延長線上にあった岩が粉々に粉砕される。

 えぇ……(困惑)。

 少し戦ったから分かるけど、あの人結構硬いよ?


「か、〈影縛り〉」


 ナイフの人の影が、ラチックの影に巻きついて……一瞬動きにくそうに見えたけど、


「フッ!」


 彼女の影が、巻きついている影を引きちぎって、もう一度槍が白く光出し、


「〈ホワイトランス〉」

「っつ、〈影渡り〉」


 伸ばされた影の先端、つまりラチックの背後にワープして……

 まあ、ちょっとくらい手助けしてあげるか。

 奴の後ろに回り込んで、羽交い締めにし、


「さっさとやって」

「……〈ホワイトランス〉」


 純白の槍が私とナイフの人に穴を空け、HPがゼロになった。

 だって実体化デコイだと強度が足りないし。


 〈禁木〉


 金木と禁忌をかけた高等なギャグ。

 これを思いついた時の作者の笑顔よ。


 〈食物連鎖の王〉


 クソ強自己バフ技。

 他のバフスキルは使えなくなったり、MPの消費が大きかったりで、いろいろあるけど強い。

 シャチは水性食物連鎖の頂点だから。


 ……2試合連続で描写ゼロのファニーさんよ。

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