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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
77/110

束の間の休息

「ん、お疲れー」

「ダーリーン♡」

「グエ!」


 首絞めんな。

 さて、二連続で試合があったので、これから少し長めの休憩がある。

 とはいえ……俺は特にやることないな。

 そこに、アンペルが、


「会場散策行かないカ?」


 ……提案に乗ることにした。



「なあ、面白いアニメ知らないカ?」

「とりあえずお前はレールガンを見とけ」


 適当に雑談しながら、色々な人がいる会場を適当に歩いていく。

 場内のデザインは、どっかの誰かがドロップした、浦島太郎のデザインに酷似している。

 デザイン凝ってるなぁ。


「それで……さっきの戦いぶりはどうダ?」

「思ったよりは苦戦してるな」


 一回戦二回戦辺りは楽勝だと思ってたのに、やられる奴まで出るとはなぁ。

 それに、一回戦はラチックかファニーがいなかったら危なかったし、二回戦はギコーがいなかったらトーチカを突破てきなかった。

 ある程度は選出の運が絡んでくるということだ。

 そういえば、あと何回勝てば優勝できるんだろう?

 確か、あっちの方に説明が


「久しぶりだな、お前ら」


 くさむらから野生のロン毛パーマが現れた!

 ……なんか見覚えがある気もするが、記憶にない。


「知ってる?」

「お前の知り合いじゃねーノ?」


 アンペルの知り合いでもないなら、


「分かった、ただの痛い奴だ」

「違いなイ」

「違う、俺だ!」

「信用するなよ、俺の家はオレオレ詐欺によって崩壊させられそうになったんだ」


 信じられるか?当時30チョイだった親父が、弟に扮したオレオレ詐欺に1000万入金したんだぜ。

 両親で外国で共働きしていて、結構金持ちな方とはいえ、あの時のお袋は鬼だった。


「貴様には一銭も渡さんぞ」

「俺だよ……第一回イベント2位の、ボネーラだよ……」

「ああ、引きこもり中学生カ」

「お前絶対覚えてただろ」


 アンペルは頭がいいからなぁ。


「久しぶりー。バイバーイ」

「……覚えとけよ!次の試合でボコボコにしてやるからな!」

「次は他のメンバーに任せよ」

「あの、出場して下さい……」


 一瞬で態度変わんじゃん。

 まあ、出てやるか。




「ってことで、俺とアンペルが出れる、チームNでいいか?」

「いいよー」


 チーム脳筋(NOUKIN)、イグノ、ファニー、アンペル、ミワ、ラチック、の突撃編成で。

 ちなみにボネーラのクラン名は《幻想怪物(イマジンモンスター)》。





 今回の陣形は、脳筋らしく全員前衛。

 対して相手は基本的な前衛二、中衛二、後衛一の陣形である。

 そして、前衛の一人はボネーラ君。


『デュエル開始ィィィ』

「〈殺戮魚の声〉」

「〈誘惑の歌〉」


 開始と同時に、こっちにはラチックのバフが掛かり、相手にも後衛の歌声バフが……


「ボエー」


 ビリビリビリ


 相手の歌声で、耳がぶっ壊れそうだ。

 デバフの効果も付いているのか。


『耳栓装着』


 アイテム欄から、対音スキル用の耳栓(高級)を取りだし、装着した。

 これでデバフ(ステータス欄に記載なし)は消える。

 ラチックの指令以外は聞こえなくなってしまうが、阿吽の呼吸でどうにかなるだろう。


 他にも、今回のフィールドは毒沼みたいで、常時毒が付与されている。

 前回のフィールドがここだったら、引きこもられても逃げてるだけで勝てたのに……

 ま、短期決戦の予定だから、あんまり関係ない。


『出鼻は挫かれたけれど、気にせず突撃します』


 アンペルがバイクの後部座席を叩き、ありがたく乗らせてもらった。

 加速がなければ遅いからね。

 そして、


『突撃!』


 ラチックの音声で、一斉に突撃した。

 一番機動力があるファニーが後衛に突撃し……それ以外は一人一殺、適当脳筋古今東西刺身定食。

 ちなみに、やられた《タイムスリップ》の人たちは泣いてた。


 もう察してると思うけど、途中で筆者が力尽きた。


 【セイレーン】


 能力:歌バフ


 神から生まれた怪物。

 歌によって誘惑された人を海にを引きずり込んだりする。

 デバフの能力はなく、本人の才能。

 

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