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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
73/110

人狼ゲーム

 ……うちの熟練された読者なら、理解できると信じている。

漆黒の逆刀(レイヴンインバート)


 庭の木に、ミワの逆刃刀とラチックの槍が刺さって……合体技になっていない。

 どんな盤面になるか分からないため、誰とでも合体技ができるようにしておきたいのだが……たまに息が合わないペアがある。

 大体ミワなんだけどね。


「お前ら息合わせろよ」


「あんたが合わせなよ」

「あなたが合わせなさい」


 ダメだこりゃ。

 ミワは合体技をする機会も多いと思うし、なんとか息を合わせられるようにして欲しいんだが……どうしよう?

 その時、シェンラさんが、


「そういう時はゲームをするんですよー」


 と言って、[人狼ゲームセット]を取り出した。




「ってことで、お互いの考えが分かるように、人狼ゲームをしよう!」

「イエーイ」×9


役職一覧


人狼×2

狂人×1

村人×4

占い師×1(回数無限)

霊媒師×1

狩人×1


 ルール


 行動ターンと議論ターンを繰り返し、行動ターンで各役職の行動を実行し、議論ターンで議論して多数決で誰かを追放する。

 基本ルールとしては、「村人陣営」は「人狼陣営」の追放、「人狼陣営」は「村人陣営」の追放または殺害をすれば勝利になる。


 ……あとは自分で調べてくれ。

 まあ、ちょくちょく解説は入れるし、フィーリングだけでも楽しめるから。


 《海馬組》のメンバー全員で、円を描いて座り、シェンラさんが持ってきた[人狼ゲームセット]を起動した。

 さすがUAOクオリティと言うべきか、AIがスムーズにゲームを進行してくれる。


『では、役職を割り振ります』


 俺の視界の中央に現れたのは……狩人。

 1ターンに一人だけ誰かを守れる役職である。

 上手く占い師や、霊媒師を守りたいところ。ちなみに、自分自身は守れない。

「なるほどっす」

「どう動こうカ……」


 みんなそれぞれの反応をして、


『ゲームスタート』


 始まった。

 俺の役職である狩人はCO(カミングアウト)してもメリットないし、能動的に動くことはないかな?


「誰かカミングアウトある?」


 なかったらスキップになるんだが、


「ハイハイ、私占い師だよ、ダーリン♡」

「え、私が占い師っすよ」


 ミワとマドカが、ほぼ同時に占い師COをした。急に人狼が始まったな。

 このパターンは、片方が狂人で、もう片方が本物のパターンだろう。

 問題はどっちが本物かなんだが、


「……分かんねえぜ」


 ギコーがうめき声を上げた。


「……両方吊った方がいいかしら?」

「いや、無理に人数減らすのは悪手だろ」


 どっちにしろ、占い師COした二人は人狼に狙われるだろうし、吊るのはただ人数が減るだけになる。

 だが……俺が本物の占い師を守れれば、一気に有利になれる。


「ミワ、ちょっと占いしてくれるか?」


 占い師にそんな効果はないのだが、日常的な会話をして、反応を見極める、


「分かった。うーんと……『今目の前にいる人と、早く結婚しておきなさい』だって♡」

「……こいつは偽物だな」


 次は、マドカに質問してみる。


「占ってみて」

「えっと……あの人はやめといた方がいいっすよ」


 よし、こっちを守ろう。


「他に何かする人いる?」

「……(シーン)」

「じゃ、投票はスキップで」


 全員スキップして視界が真っ暗になった。

 さて、行動ターン。

 守る相手としてマドカを選択し、他の人の行動が終わるのを待って……視界が明るくなった。

 俺が守ったマドカはしっかり生存していて、もう一人の占い師であるミワは……イスごと消えていた、


 計画通り(二チャァ)。

 二ターン目だが、まずは占いの結果を聞こうと、マドカの方を見ると……目をつぶって、寝ていた。

 いや、あのイスに寄りかかるような座り方は……眠りの小〇郎!


「も、毛利君!どうしたんだ!?」

「分かったんですよ、犯人が!」


 ……要するに、占い師の能力で見事人狼を特定できたらしい。


「イグノさん、後ろから私の手を動かしてください」

「もっと近い奴に頼めよ……で、誰に指させばいいの?」

「それは……××××」


 本当か?

 とりあえず、教えられた犯人の方に彼女の手を向けて、


「あなたです!」

「え、……え!?」


 まだ寝た演技をしているマドカに指さされたのは……ちょっと顔が青くなっているファニー。


「ついでにあなたも!」


 え、聞いてないんだけど。

 適当にファニーの右隣に座っているアンペルの方に指を向け、


「私は違うゾ!」

「あの、ガンツさんっす」


 すぐに加速して、マドカの腕と指を、ファニーの左隣に座っているガンツの方に向け、


「お前だあああぁぁぁ!」

「ゴリ押さないで下さい……」


 言われてないんだもん、しょうがないじゃん。

 ちなみに、指をさされたガンツは死んだ。


「で、本当にガンツとファニーが人狼なのかしら?」

「はい。ガンツさんはもしかしたら違うかもしれないけど、ファニーさんは占ったので確実っす」

「……この人狂人だよ。きっとミワの方が占い師だったんだよ」


 まあ、俺の占い師判定も適当だったし、そういう可能性もあるよな。


「どうしてファニーを占ったんだ?」

「さっき、イグノさんが占い師の判定をしていた時に、ガンツさんとファニーさんが目を合わせて、ガンツさんが死んでたんです」


 なるほど。人狼同士はチャットできるから、どうせファニーにラブメールを送って、目の圧で殺されたんだろう。


「じゃ、ファニー吊りで」


 かなし~みの~


 次のターンに、適当に標的にされたと思われるシェンラさんが居なくなり、


「やっぱりガンツさんも黒だったっす」

「一応霊媒師いる?」

「私は霊媒師ネ。ファニーは人狼だったアル」

「バイバイ」


『しゅーりょー。村陣営の勝利です』



役職一覧


イグノ 狩人

ガンツ 人狼

ファニー 人狼

アンペル 村人

シェンラ 村人

ミワ 狂人

ギコー 村人

ラチック 村人

Rex 霊媒師

マドカ 占い師


 昨日はすみませんであいた。

 一応活動報告には書いてるので、時間が経っても更新されない場合は、見てみて下さい。

 ……うちの活動報告だけ活動しない報告になりそう。

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