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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
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祝勝会

「みんなお疲れ様」


 生き残ったメンバーに賛辞の言葉をかけた。

 もうあいつらと会いたくないから、生き返りなしの設定にしたけど、こっちのメンバーも生き返れないのはめんどいな。

 

「付き合ってくれてありがとな」

「気にすることないですよ」

「そうそう。それより、結構な臨時収入があるんだろ?祝勝会でもやろうぜ」


「まあ……やるか」




 死んだファニー、アンペル、ミワ、Rexが帰って来るまでに、祝勝会の用意をしておく。

 今まで倒してきた魚たちをふんだんに使って……ミワがいないから、料理できる人いなかったわ。

 仕方ないから、他の用意を済ませようとしていると、ラチックが、


「ねえ、クラン資金がほとんど残ってなかったのだけれど」


 ……そういえばそんなこともあったな。


「実は、一応負けた時の為に、信頼できる人に預けてたんだよね」

「……2円だけ残ってるのは?」

「1円だけあげてあざ笑うため」


 ……いや、自分でも性格悪いなとは思う。

 

「すぐに受け取って来る」

「……誰に預けたの?」

「バットを交えた友達」




 と、いうことで、クラン資金約800万を預けている、《タイムスリップ》のジャロイーさんに会うため、その拠点を訪れた。

 遺跡みたいな、苔が生えた洞窟の入口で、場違いなインターフォンを押す。

 

「ジャロイーさんいます?」

『はい、今出ます』


 そう聞こえて……薄暗い洞窟の奥から、ジャロイーさんが出てきた。

 手には800万の小切手が握られている。


「どうぞ。勝てましたか?」

「はい。結構ギリギリでしたけどね」


 多分、最初から【カエルの王子】がフルパワーで、【人魚姫】と連携して攻撃されたら負けていた。

 あの醜い顔にキスするのは、躊躇があったんだろうな。

 その時、ガンツから一通のチャットがあって、


『お前、寝れてなくて記憶ないだろうけど、ジャロイーとミケをパーティに呼ぶ約束してたからな』


 ……いや、なんとなくヤンキーと戦った記憶はあるんだが、細かい会話の記憶はマジで残ってない。


「……もしかしてパーティに誘ってたりします?」

「カニパーティするとは聞いていますね」

 

そういえば、さっきシェンラさんがカニの下処理してたなぁ。


「……今日ミケさんいます?」

「猫みたいに丸まってますよ」

「……祝勝会来ます?」

「いいんですか?」

「あなたがお金を預かってくれたから、俺たちはのびのびと戦うことができたのです」


 まあ、お金預けたの知っていたの、俺だけなんだけどね


「……お邪魔させていただきます」


 ジャロイー、ミケ、参戦!



 

「……ってことで、この二人も入れて下さい」

「人数が多い方が楽しいだろ」


 チャットしてきたガンツも加勢してくれて、二人で頼み込む。


「いいですよー」

「バットを交えたらもう友達だからな」


 アニキが俺と同じこと言ってた。

 とりあえず、今いるメンバーの同意は得られたようだ。

 そして、ジャロイーさんは、


「何もしないのは気まずいので、料理の準備を手伝います」


 と言って、台所に立ち……素人目にも分かる、レベルの高い技術で、タコやらサーモンやらを捌いていく。

 ……ミワと同じくらい上手い気がする。

 これなら、みんなが生き返る頃には準備が完了しそうだ。




 決着から約1時間後、先にやられたミワから順番に、拠点に帰って来た。


「ダーリーン♡」


 ……まあ、今回ミワがやられたのは、俺が【鬼六】の相手を投げたからだし……抱きついてきたミワを、抱き返した。

 珍しい反応に少し驚いた彼女だったが、すぐに顔を近づけて……キスして舌を入れてきた。

 ……ゲーム内だからセーフ。


 その後、アンペル、ファニー、Rexも戻ってきて……《海馬組》全員+αの二人がそろった。


「リーダー、開始のお言葉を」

「やるか。えー、勝利おめでとう!乾杯ぃ!」

「もう少し何か語りなさいよ……乾杯」

「乾杯」×10


 主にジャロイーさんが作ってくれた、刺身やらタコ焼き、カニのサムシングをみんなで食べていく。


「ミワと同じくらい美味いな」

「……え?」

「ウソウソウソウソ!」

「……(しょんぼりジャロイー)」

「あー、うん、えっと、とっても美味しいです。ミワと違う方向性で」


 あれ、美味しいハズなのに胃が痛くなってきた。

 

「なんか映画流そうヨ」

「リクエストある人―」

「ワン〇ース」


 REDが流れ始めました。

 大迫力で面白いなー。




「ウタぁぁぁ!」

「わああああああああああ」


 泣きそうなんだが。てか泣いた。

 水中だったから泣いたのはバレてないと思う。ラチックにティッシュを渡されたけど、バレてないと思う。

 

「面白かったですねー」

「ああ」


 本当はBGMみたいな感じで、ちょっと流すだけのつもりだったけど、気づいたらみんなで見入っていた。

 

 次はなにしよう?

 その時、ジャロイーさんが、


「実は、何も持って行かずにお邪魔するのは悪いと思い、」


 そう言って取り出したのは……ビンゴ大会の道具。

 

「おー、いいな」

「ですが、景品は持ってきてなくて」

「誰か、面白い景品くれ」

「ちょうど良いものあるっすよ」


 そう言って、マドカが取り出したのは、壁紙……俺の。

 

「こんなの景品になんねえだろ」

「これでいいでしょ」

「絶対一抜けすル」


 なんでみんなそんなやる気なの?


「いや、せめて男用の景品も作ってくれ」

「じゃあこれあげます」


 そう言って、シェンラさんが取り出したのは……竹ぼうき。


「いやいらねえだろ!」

「いらねえよ!」

「いらねえ言うな!出してくれたシェンラさんがかわいそうだろ」


 結果、女子が勝った場合 イグノ壁紙

    男子が勝った場合 竹ぼうき

    二等以下 おいしい魚


「これやる意味あるの?」

「あるよ!」

「そんなに怖いか? 『新時代』が!!!(ドン)」

「いや、どういうこと?」

「言ってみたかっただけアル」


 こうしてなんか全然盛り上がらな


「2でろにぃ」

「いえ、58よ」

「1582(百までしかない)」


 ……盛り上がってたわ。

 

「楽しいナ」


 なんかアンペルが近づいてきた。

 

「まあな。お、42あんじゃん」

「やった、リーチダ」


 意味ないけどな。

 

「いつかリアルでもこんなことしてみたいナァ」


 ……なんかマジの憧れを感じるんだが。

 過去になんかあったんだろなぁ。


「いつか、な」


 そう言って、19の箇所を開けて……シェンラさん提供の竹ぼうきを貰った。

 いらn。

 あと壁紙はジャロイーさんが持って帰った。

 筆者RED見てません。

 評判しか聞いてない。

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