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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
59/110

おまたせしました

 深夜テンション回です。

 分かりにくいけどガンツ視点

 「ウェーイ!」


 ……イグノが壊れた。

 聞いてみると、黒歴史的な感じで、寝ようとしたら誕生日の醜態(?)がフラッシュバックして、寝れなくなったらしい。

 ちょっとやり過ぎたかな?


「寝ようとしても寝れないぜ!」

「ハイテンションだなー」


 ……まあ、いつも通り、良い感じのダンジョンにでも行くか。

 でも、最近は難しいダンジョンしかないのに、今いるのは俺とイグノの二人オンリー(午前4時だから仕方ない)。

 難易度が高いのしかないなぁ。

 そう思いながら、適当に参テルを歩いていると、突然イグノが加速した。


「悪・即・斬!」


 そう言って、向かってきた男を殴り飛ばした。

 町中なのでダメージは入っていないが、ひっくり返って、持っていた袋を落としている。


「おい、何やってんだ?」

「あっひったくりだーよっと」


 男が向かってきた方向から、一人の女性が追いかけてきた。

 あの人がひったくられた人かな?


「取り返してくれて、ありがとうございます」

「いえいえ。あれ……いつぞやの野球の人じゃぁないですか。フー」


 ひったくられた袋を渡しながら、何かを話していた。

 よく見ると、野球大会決勝戦の一塁、スキル封印の人だった。


「じゃ、気をつけなよ。アデュー」

「待ってください」


 進もうとしていると……イグノがスーツの袖を捕まれていた。

 あいつは、ヘラヘラしながら、


「どったん?」

「……今日、時間ありますか?」


 新しいフラグかな?

 統華と結ばれる可能性が低くなるので、とても大歓迎である。





「お願いがあるのです」


 スキル封印の人、ジャロイーさんは、そう切り出した・

 どうやら、グレ壱からユ弐レイに行くための火山前で、DQNがタムロしているらしい。

 UAOでは、町から町へワープできるから、モンスターがグロテスクなのもあって、基本的に上級者はその道を通らない。

 だから、初めて通るような初心者たちに対して、通行料を取っているようだ。


「それで、私の友達がやられてしまったのです」

「許せねえ!(バン!)」


 ……Rexでも乗り移ったか?情緒不安定だなぁ。


「……クランの他の人たちは繁忙期で忙しく、人数が足りないので、討伐に参加してくれませんか?」

「ああ、俺たちに任せておけ。バットを交えた仲だからな」


 ……しっかり俺も含まれているのか。

 いや、いいんだけどね?


 と、いうことで、一人だけ来れるという《タイムスリップ》のメンバーと合流して、例の火山へと向かった。

 着くまでに、自己紹介をしておく。


「私は、《タイムスリップ》のリーダー、ジャロイーです。バランス型で、【クロノサウルス】のスキル封印ができます」


 このひとがリーダーだったか。

 スキル封印は能力なしと同じなのだが、複数人のスキルを封印できると、一気に有利になるだろう。

 イグノと組ませて、高速移動したら強いかなかな?


「ミケっていいます。【アーケロン】の盾補正と合わせた耐久型です」


 なるほど、壁役か。

 ちなみに、野球ではキャッチャーをやっていたらしい。

 次はイグノの自己紹介だな。


「俺はイグノ、天下一のヤ〇ザにして、最強のDQN狩りでございやす。【海馬組】のリーダーで、【マグロ】の加速は天下一」


 こいつ語彙力終わってんな。

 俺も適当に自己紹介を終わらせてから、簡単な戦略を立て、例の場所に着いた。

 ジャロイーから聞いた通り、4人のDQN男たちがタムロしている。


「おいおいおい、この道を通ろうっていうのか?」

「通行料10万円払えや!」


 初心者に10万円って、集めるのに半月くらいかかるぞ。

 

「おうおう、テメェらが初心者から金巻き上げてる、最低ゴミカスミミック野郎かぁ?」


 おい、ミミックはもっと凶悪だぞ。 


「とにかく……あれだ、死ね」


 戦闘開始。


 続きます

 アーケロンは古代のカメです。解説は次の回。


 DQNとは非常識で軽率な行動をする人のこと。

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