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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
56/110

〇〇〇の仇ィィ!

今回死ぬのは誰でしょう?

「よし、リベンジするか」


 この前は、廃墟のダンジョンでPKクランに襲われ、勝てはしたのだが、大きな損害を被って撤退することになった。

 もう夜も遅かったし、また後日にすることになり、同じメンバーが集まれる日に再集合した。


 グレ壱外れの、廃墟ビルに、前回と同じメンバー、イグノ、アンペル、ギコー、Rex、マドカで挑む。

 ここのモンスターは、透明になることだけが取り得みたいなもんだから、適当に先行させたアンペルが電域で轢き殺して、ボス部屋に着いた。


「シャア、倒すぞぉー」

「おー」


 廃墟ビル最上階の、最後の一室のドアを開けた。

 広い部屋だったのだが、


「誰もいないな」

「……おかしいっすね」


 前衛の、イグノ、マドカでボス部屋に突入し、部屋を見回してみたが……魚一匹存在していない。

 しかし、ほとんどお化け屋敷のようなダンジョンで、神経質になっていたアンペルが、


「いるゾ〈700ボルト〉」


 部屋の中央に向かって、電撃を撃って……何かに当たった。

 ダメージを受けたボスが、姿を現した……今回のボスは、ただの巨大な幽霊魚だった。


「SYUUUUUU!」


 叫び声を上げて、突撃してくる幽霊に、


「〈ジャック・チフ〉」


 最初から[回棘裂 チェンソ]を手にしたギコーが、巨大な幽霊に斬りかかったが……スパっと斬れた。

 だが、ボスは……斬られたまま、2体に分裂した。

 さらに分裂して、小さく多くなっていく。


「〈電域〉」


 アンペルと広範囲攻撃で、一気にダメージを与え……あんまり効いていないな。

 Rexの方は……攻撃するために油を広げる必要があるから、速攻はできないのが欠点だ。

 そして、幽霊は分裂したまま、後衛組に突っ込む。

 アンペルは自分のバイクで逃げたので、俺が加速+飴ステータスで、Rexの前に入り、一体一体殴り飛ばして、彼女を守った。


「ダメージ食らってない?」

「ああ、熱い魂を感じたぜ」


 こいつ国語下手なのか?そんなんだから留年するんだぞ?


 再集合した幽霊のHPは、まだ9割残っている。

 多分、分裂している間は防御力が上昇とかあるのかな?


「〈シーヴァーズ〉」


 ギコーが再度チェーンソーを入刀したが、すぐに戻ってしまう。


「すまん、今回はあんまり役に立てないかもしれない」

「しゃーない。やばい時のカバーに集中してくれ」


 なんとなく俺のぶん殴りも効く気がするし、俺のナックルと、アンペルRexの魔法で……


「SYUAAAA」


 幽霊が叫んで……奴の周りに、青い火の玉が二つでてきた。

 それを、こっちに飛ばしてきて、


「やばい、逃げろ!」


 Rexが叫び……前を張っていた、俺とマドカの周りが燃え上がり、思いっ切りダメージを受けた。

 特にマドカのHPは一回で6割まで減った。


 Rexが回していた油に引火したのか。

 あいつの油は出した後でも操れるからって、途中までは適当に走らせる癖が仇になった。


「にしてもマドカ、削れすじゃない?」

「火には弱いんっすよ。しかも再生できません」


 絶対にスキル元のせいじゃん。

 

「気を付けて油を回してくれ」

「すまん、任せろ」


 今度は前衛に当たらないように、サイドから油を回していく。

 代わりにアンペルがバイクを乗り回し、


「〈700ボルト〉」


 電撃を当てた。やっぱり機動力があるって最強だね。

 さらに、俺も加速からのラッシュで、飴の効果もあり、残り半分。


「SYAAAAA」


 幽霊が叫んだが、なにも起きな


「ゔっ」


 右上の、ギコーのHPバーが急に減り始めた。

 後ろにいるギコーの方を見ると……伸びた幽霊魚の影が、背後からギコーを貫いていた。

 自分のチェーンソーでその影を斬って、解放されたが、HPの8割は持って行かれている。


「大丈夫か?」

「ああ、俺なら問題ない。というか、最悪俺ならやられてもいいだろ」

「何言ってんだ!お前帰ったら結婚するって言ってたろ!」

「言ってないからな?」

「相手はシェンラだっテ」

「あいつとはそんな関係じゃねえよ!」


 そういえば、会った当初はシェンラさん、ミワ、ギコーでパーティを組んでいたんだけど、どんな関係なんだろ?

 面白そうだから、今度問い詰めてみよ。


「戦闘に集中しろ」

「アイアイ」


 なんか誤魔化された気もするが、あとの楽しみに残しておこう。

 さあ、幽霊魚の方を見ると……4体に分裂して、影を操っている。

 

 俺とマドカで、二つずつ影を相手するも、素早い動きに翻弄されて、思ったよりも早く削れていく。

 さらに火の玉までやってきて、Rexの油を引火させられ、さらに火力が足りなくなった。


「〈レーザービーム〉」


 アンペルの単体攻撃がいったが……ダメージ低くね?


「いつも通り〈700ボルト〉にしろよ」

「エレクトリックバイクの乗りすぎで、あんまり魔力残ってなイ」


 ……本格的に俺が火力を出さなければならなくなった。

 ギコーが俺の引き受けていた影を斬ってくれて、加速。

 分裂体の一体に集中攻撃し、そいつを倒しきった。


「離れろイグノ、〈ラウド・コンフラグレイション〉」


 そして、Rexの魔法が、全ての分体を攻撃して……残り2割。

 影を操っていた、残りの3体が集合して


「アッ」


 MPポーションを飲んでいたアンペルの声がして……彼女が持っていた、MPポーションが荒ぶっていた。

 四方八方に動き回って……危ないな。

 それ以外にも、そこら辺に転がっていた、石ころやら廃材やらも、動き出してぶつかった人にダメージが入った。

 ポルターガイストってやつか。

 防御が低くて、HPが削れてるやつとかにとっては、致命傷になりそうだな。


「ギコーぉぉぉぉ!」

「あとは……任せた、ぜ」


 残り2割しかHPが残っていなかったギコーに、廃材が当たって、光のポリゴンになっていく。

 

「シェンラさんを置いていく気か!?」

「だから、俺は同s」


 何か言いたげだったが、完全に消えてしまった。


「ギコーの仇ィィぃぃ!」


 加速を使い切るまで殴ってから、【リーフィーシードラゴン】にして、魔法攻撃に切り替えた。

 さっき[八九三 キャスィーツ]の効果が切れ、ステータスが下がっている。

 もう一度飴を咥えれば、ステータスが下がる前までに回復するが、火力不足感は否めない。

 だから、


「〈杉林(シェードフォレスト)〉」


 幽霊魚の周りに、杉を生やし、


「〈炎上の油道(ブレイジングロード)〉」


 Rexの火魔法が当たって、


「SYEEEEE」


 さらに杉まで燃え上がって……巨大幽霊魚は倒れた。

 このコンボ優秀だな、覚えとこ。


「あたしとブラザー相性いいなー」

「なんか言い方が悪い」


 [特能ウロコ]が配布された。

 これで、二つ目の鱗器を作れるのだが……次は特殊な効果を持ったのにしたいな。


 杉は、燃えやすい木で検索したら、一番上にでてきた。


 ちょっと明日明後日の更新が怪しい。

 全然やること決まってないのに、いろいろ予定があって、時間がとれないジレンマ。

 更新がなかったら察してくれ。

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