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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
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ヤ〇ザ最終形態

 ……そろそろもう一つの新要素にも触れていくか。

 鱗器、翔具の追加。

 簡単にいうと、強力な武器が実装されたという感じだ。

 鱗器は海の武器、翔具は空の武具であって、今までほとんど戦いに影響を及ぼしていなかったアイテムが、強化されたということだ。

 あと、それらは一人一つしか使えない(二つ以上持ってると効果がなくなる)から、保管できるクラン拠点が必要だったのだろう。

 影響力でいえば【生物スキル】<[鱗器/翔具]<〈サブスキル〉になるらしい。


 まあ、とりあえず取りに行こうか。

 と、いうことで、拠点で暇そうにしていたシェンラさんとRexを連れて、 喋りながら近くの雲霞(うんか)のダンジョンへと向かった。



「イグノ君、伊織は元気にやってます?」

「最近は元気ですよ。というか、料理上手じゃありません?」

「共働だったから、交代しながらご飯を作っていたんだよね」

「はえー」

「リアルの話はやめてくれ」


 Rexは……凄く暗い顔をしていた。

 リアルで何かあったのだろうか? 大学生で一番避けたいことといえば……


「留・年?」

「ぎゃー---------!」

「5月下旬に留年は逆にどうやったの?」


 そんなこんなで、ダンジョンに着いた。

 一面の雲に、大きな穴があいていて、雲霞のダンジョンとかいいつつも、ただ壁が雲でできてるってだけだ。


「どんなモンスターが出ると思います?」

「やっぱり鳥系じゃないの?」

「ここは炎の精霊みたいなやつだろ」


 雲って水蒸気の塊だぞ。

 ……これは留年しても仕方ないかもしれない。

 そして、モンスターの方は、


「……これ、毎回ついてる魚の頭ってなんなんだ?」

「さあ?」

「知らない」


 エンカウントしたモンスターは、赤色風船に魚の頭がついたやつが現れた。


「SYUUUUUUUU」


 奴が息を吸い込んで、泡のようなを噴いてきた。

 シェンラさんが泡弾を防いで、その影から俺は加速して、棘のでた[熊魚の返り血]で殴り飛ばした。

 風船魚のHPは急速に減っていって……


パアン!


 風船が割れて、俺にダメージが入り、吹っ飛ばされた。

 なんかガンツみたいな戦法するな。


「あー、Rexが遠距離から倒した方がいいかもしれない」

「そうね」

「おっしゃ、任せとけ」




「……前衛頑張れよ」

「あの、近づかれる前に倒してくれると助かります」


 少し進むと、千紫万紅の風船魚の大群が出迎えてくれた。


「SYUUUUUUUU」×無数


 一斉に風船魚たちが息を吸い込みだして、


「シェンラさん、Rexを頼んだ!」

「任せて!」


 シェンラさんが盾を突き出してRexを(かくま)い、俺は加速しつつ、飛び出して少しでも狙いを分散させた。

 連続して泡弾を撃たれたら不味かったが、一気に撃ってくれたお陰で、なんとか加速の2秒間で凌ぎきれた。

 シェンラさんも6割くらいまで削れていたが、Rexは無事で、


「〈ラウド・コンフラグレイション〉」


 Rexの広範囲攻撃で、一面の風船魚が爆発した。


「ナイスゥ」

「ヘッ、どんなもんd……」


 まだまだ沸いてきた風船魚に、俺たちは絶句して、


「SYUUUUUUUU」×無数


 やばい、まだ加速のCTは上がっていないし、シェンラさんも集中攻撃されると落ちるぞ。


「イグノ、手ぇ出せ!」

「何……分かった」


 シェンラさんの影に2人で隠れて、Rexと手を繋ぎ、〈MP共有〉で彼女のMPを貰い、


「【リーフィーシードラゴン】〈自然の恵〉」


 空気弾を食らってHPがガンガン減っているシェンラさんに、全力で回復魔法をかけて、なんとか持たせる。

 最後の方は彼女を後ろに下げて、俺が受けた。


「終わった……か?」

「フラグ建てないで」

「もう少し時間かかる……〈ラウド・コンフラグレイション〉」


 なんとかRexが油を引き延ばして、また広範囲攻撃で大虐殺した。


「やったか?」

「だからフラグ建てないで」


 フラグは建てるものだろ。

 やっぱり、〈MP共有〉してもらえば、【リーフィーシードラゴン】も結構使えるようだ。

 両方〈MP共有〉を持っていれば変換効率が上がるらしいし、俺も取ってみようかな。


 これ以上の増援はないらしく、[特能ウロコ]がドロップした。

 やっぱりこのゲームはパーティプレイには優しいみたいで、人数分4つドロップしてくれた。

 このウロコを自分のアイテムに使うと、鱗器になるらしい。


 つまり、「なんか強い効果がついたから、クソみたいなデザインのアイテムを身に着けない」とかにはならないようだ。

 なおイグノ君は、元からセンスがイカれてるから、あんまり変わんないと言われてるのは知らない。

 

 何に使おうかなー。

 正直[熊魚の返り血]に使って、攻撃力が上がったとしても、そんなに劇的に変わるとは思えない。

 一応こいつには思い出が……あった気がするし……あったよな?


「シェンラさんは何に使います?」

「うーん、盾でもいいんだけど、後ろからの攻撃とかに弱いから……この鎧にしようかな?」


 その時、シェンラさんが持っていた[特能ウロコ]が光り出し……同時に鎧も光って、デザインが変わっていた。

 なんというか……えr。


「……防御力下がってない?」

「ステータス的には結構上がってるし、ちょっと攻撃してみて」


 検証に付き合って、適当にパンチを放ったが、ダメージが全く入らず、音も鳴らなかった。

 聞いてみると、[零絶無(レイゼツム) グリンアーマー]になっており、一日に二回まで5秒間無敵になれるらしい。

 まあ、無敵の間はこっちも攻撃できないらしいが……前の海龍ブレスとかを避けられるのは大きい。


「ほー。ちゃんと持ち主に合うような能力になるんだ」

「熱いシステムだな」

「ちょっと恥ずかしいですけどねー」

「俺も服とかにしようかなぁ」


 その時、俺が持っていた[特能ウロコ]が光り出し……同時にスーツのジャケットも光って、すこしジャケットのポケットがになにかが補充された。


「なんか使う条件緩くない?」

「Rexもすぐ使おうよ」

「ひっこめとこ」


 裏切者は置いといて、鱗器と化したジャケットの効果を調べた。

 [八九三(ヤックウミ) キャスィーツ]とかいう、見た目(黒スーツ)に反してポップな名前が付けられ、ポケットに入っていたのは、白色の棒付きキャンディー。

 能力は、このキャンディーを食べたらステータスが上昇し、舐め終わるとステータスが下がるらしい。

 つまり、ク〇リをキメてハイになる的なやつだ。

 しかも、キャンディー舐めてたらタバコ吸ってるみたいにもなれる、欲張りヤク〇セット。


「ねえ、ちょっと〇クザセットフル装備してみて」

「ああ……」


 赤髪、黒スーツ(白シャツ)、黒サングラス、タバコみたいな飴に……強化されてる時間は、入れ墨みたいなやつが浮かび上がって来た。


「……下手なヤ〇ザよりもヤク〇してるよ」


これ以上後書きを長くするわけにはいかないので、[鱗器]の解説は設定集に載せていきます。


作者の〇クザイメージ スーツ タバコ 入れ墨 グラサン ヤク

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