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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
第二章 クラン結成編
33/110

結成 《海馬組》

 あれマジでどうすんの?

 1時間ログインできない間に、ネットの海で情報を収集してみたが……

 『超級は無理だろ』『青竜狙い』とかの意見しかなかった。

 さらに、しっかりと第二形態も用意されているらしい。

 けどさぁ、


 ああいうのに負けるのって許せなくない?

 絶対にぶっ潰す!


 一時間後、ユ弐レイにログインしてから、チャットを打ちまくった。

 さらに、一時間後、そうそうたる面子がカフェ(俺は立って歩き回ってる)に集まった。

 俺 ガンツ ファニー アンペル シェンラ ミワ ギコー ラチック Rexの九人。


「今日はお集まり頂き、ありがとうございます。この中には面識がない人も多いと思うので、自己紹介からしましょう。

俺はイグノ、【マグロ】で、今回の幹事です。次、ガンツ」


 時計回りで自己紹介を促し、


「えー、俺はガンツです。【マンボウ】ですぐ死ぬので、丁重に扱って下さい。ちなみにファニーに手を出したら殺す」


 隣にいるファニーに思いっきり殴られて死んでた。


「私は【ベニクラゲ】のファニー。こいつの妹だけど、キモイこと言ってたら殺しといてね」


 やっぱお前がガンツキルレート一位だよ。


「私は【電気ウナギ】のアンペルダ。第一回イベントの勝者だから、この中で一番偉イ。あと強イ」

「俺に負けた人がなんか言ってる」

「十万ボルト(殴り)!」


 ボネーラみたいなことを言い出したけど、たぶんネタだろ。


「【珊瑚】のシェンラです。多分この中で一番の年長者なので、何かあったら頼ってね~」


 いつも通りですね。

 次のミワは……狐の仮面が頭の右上に移動していた。ちゃんとる〇剣を読んで、コンプレックスを払拭できたんだね。

 ……あの漫画にそんな描写あったっけ?


「【イワシ】のミワ。この人の彼女だよ」

「違います。笑顔でリスカすんな」


 何人かが凄い形相で睨んでいたから、一瞬で否定しておいた。

 まだ逆刃になっているナイフでリスカしようとしていたから、取り上げた。


「俺は【ノコギリザメ】のギコー。兄貴とでも呼んでくれ」

「こんなこと言ってますけど、実は……」

「やめろ、それだけは言うな!」


 シェンラさんが何かを言おうとして、口を塞がれていた。

 とりあえず今度から兄貴って呼ぼ。


「【シャチ】のラチックです。まだ初心者なので、色々教えてくれると助かります」


 普通の初心者はソロでここまで来れませんよ。


「……もしかしてえt」

「なにか(ギロ!)?」

「いえ、なんでもありません」


 ガンツが何かを言いかけて、めちゃくちゃ睨まれていたが、あの迫力で死なないなら、もうちょっとファニーからの口撃にも耐えろ。


「最後だな。あたしは【イクチ】のRex。世界一熱い女だ。ちなみにこいつの姉」

「なんか今日嘘多いな」

「シスターって言ってただろ!」

「ごめん記憶がない(徹夜のせい)」


 全員の自己紹介が終わったところで、早速本題を切り出した。


「さて、今回俺がみんなを集めたのは、第二回イベントの件です。実は、俺、ガンツ、ファニー、アンペルの4人で超級の海龍に挑んでみたんですけど……ボッコボコにされました」


 俺たちの強さを知っている人たちが、少し驚いていた。

 いや、あれマジでヤバいんだよ。

 つらつらとあいつの強さを語ったら、みんなドン引きしてた。


「俺はあんな奴に負けたくないんだ。頼む、俺に力を貸してくれ」


 そう言って、頭を下げた。結構頭は軽いタイプ。


「私は君の彼女だからねー。もちろん協力するよ」

「ありがたいけど彼女ではない」


 もう何も言わずにミワから逆刃ナイフを取り上げた。

 その他みんな肯定的なことを言ってくれたが、さすがに割愛。


「あれ使おウ。クランシステム」


 ああ、そういえばそんなんあったな。

 第一回イベントの報酬で貰った、クラン設立権。

 次のアップデートで一般配布されるらしいが、今権利を持っているのは、イベント10位以内の人しかいない。

 クランメンバーなら、フレンドリーファイアのダメージが25%カットされるらしい。


「いいのか?フレンドとは違って、すぐにはやめられないぞ」

「全く問題ない」

「さっさと作ってよー」etc.


 いい人達と巡り合えて良かった。

 作るか、クラン。


「リーダー誰にする?」


 全員が一斉に俺のことを指さした。

 ……俺が集めたメンバーだから、俺がやるのが筋か。

 色々適当に設定してったが、


「クラン名何にする?」


 これは後から変えれないらしいし、慎重に決めなくては……。


「はイ、《龍殺隊》」

「最近ハマってる漫画持って来るな。あと龍は今回だけだろ」


「はい、《情熱〇陸》」

「伏字の時点でアウトだろ」


「はい、《ファニーのファンクラブ》」

「死ね」

「流石に今のはキモイ」


 お前ら決める気あるか?


「はいはい。ここは一旦、みんなの共通点とかを確認しましょう」


 流石シェンラさん、まともな意見を出してくれた。

 でも、共通点とかあるか?

 スキルは普通の魚もあれば、妖怪もいるし、植物もどきもある。

 容姿とかにも特徴がないし……みんな若い(推定)ってくらいじゃない?


「じゃあ、リーダーの特徴はどう?」


 第二のまとも枠、ラチックの言葉で、みんなが一斉に俺を見たが……俺の特徴って何?


「……ヤ〇ザ」


 おいギコー、ヤク〇言うな。


「~組でいこう」

「え、マジ?」


「はい、《海馬組(かいばぐみ)》っていうのはどう?」

「いいな」

「面白ーイ」

「……リアルの名前入れんな(諦観)」


今時の中学生のネーミングセンスを心配しつつ、俺はクラン名に《海馬組》と入力した。


 どれが誰のセリフか分かりにくい時は教えて下さい。

 フレンドリーファイア:仲間から仲間への攻撃

 ミワさんはクールな人から、上がり下がりの大きいリスカの人にジョブチェンジしました。

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